#02
*ーーIDEA作戦室
あれからクロードは一度皆と合流して、作戦室に集まった。先程の事のあらましを手短に報告した。クロードの話を聞き終えたイスカは、顎に手をやりながらクロードに言った。
「名前の心の番人は助ける方法はないと言ったんだね?」
「ああ」
「だが、『夢意識ではあらゆる物事の行程を省ける』とそう言った」
「ああ」
「クロード」
「ああ」
「……」
イスカは先程からああとしか返さないクロードに近づき、トントンと肩を叩いた。
「クロード」
「……なんだ」
「『あらゆる物事の行程を省ける』の意味がわかるかい?」
「……?」
イスカはクスッと笑った。
「人の夢を実体化させる為には、何年もの研究と費用がかかるだろう。だが、『あらゆる物事の行程を省ける』夢意識の中でなら……?」
「……!」
「どうやら、気付いたようだね」
イスカはさらに続ける。
「しかし、夢を実体化してもその夢を破壊するものが無いと意味はない。今のところ私にはそれが思いつかなくてね」
彼女の言葉にクロードははっとなった。
「……デュオン・ヘリオスなら、名前の夢を破壊できるかもしれない」
「デュオン・ヘリオス?」
イスカは聞いたことがない単語に眉をひそめる。
「ああ。私の国に伝わる神器で、その矢は『天を裂き、宙を割り、太陽をも貫いたことで一時的に世界を照らすものが月のみになった』とされている」
「成る程、それならいけるかもしれない」
イスカは頷いた。
「結局のところ神話だが、夢想の世界なら実現可能の範囲だ」
「そうと決まれば早速名前を救いに行こうじゃないか。夢の中で眠りにつこうとしているんだろう?」
「……デュオン・ヘリオスは最大七発だ。全部使ってでも名前を助け出す」
クロードとイスカその他数名の生徒達は名前の夢意識に向かった。
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