#03
名前の眠るクロードの寝室に集まった。「また来たの……?」
すると、どこからともなくすっと青い光を帯びて心の番人が出てきた。
「ああ、私は名前を救い出してみせる」
「無理よ、そんなことさせない」
心の番人はクロード達に襲いかかってきた。
「クロード!ここは私に任せて欲しい。名前のことは頼んだよ」
「すまない」
イスカは腰から愛刀ーーアドミラルを抜いた。
「名前はIDEAにとって必要な存在だ。悪いが、助けさせてもらうよ」
イスカは心の番人と戦闘を始めた。
「私がデュオン・ヘリオスを発動している間、無防備になる。皆サポートを頼んだ」
「はい!」
クロードは装備していた弓を構えた。
「……魔力の充溢を感じる」
クロードは弓を引く構えを取る。周囲から光が集まり、大きな矢の形を作った。
「中天を統べる日輪の仇よ。常世の闇を衣と為すものよ」
クロードが唱えると同時に、名前の頭上から靄のようなものが溢れ出した。ーーあれが名前の夢か。クロードは狙いを定めた。
「天を裂き、宙を割り、仰ぎ見るもの凡て射落すがいい」青い光が最大となった。
「デュオン・ヘリオス!」
ビュン!
デュオン・ヘリオスは物凄い音を立てて、実体化した名前の夢めがけて飛んだ。デュオン・ヘリオスが夢に刺さると、ガラスが割れる様にヒビが入りバリィン!と音を立てて砕け散った。
「……なんてこと……!」
イスカと戦闘していた心の番人は、名前の夢とともに消えていった。
部屋に静寂が訪れる。一番最初に声を発したのはーー名前だった。
「んっ……」
「名前!」
名前は寝惚け眼を擦りながら上体を起こした。クロードは駆け寄って、名前の体をきつく抱きしめた。
「*っ……クロード?どうしたの?」
「覚えてないのか?」
クロードは名前の瞳を見つめた。
「……ごめんなさい、何も覚えてないの。でも、すごく長い夢を見ていた気がする……」
クロードはそうかと言って、また名前を抱きしめた。
「お前が無事ならそれでいい」
背後で控えていたイスカ達は、静かに部屋を後にした。夢意識もいつのまにか消えていて、名前とクロードは現実世界のクロードの寝室にいた。
「イスカと我が祖先には感謝しないとな」
「え?」
「なんでもない、気にするな」
ーーその一矢は、最愛の貴女に。
クロードは今一度名前を抱きしめて、その温もりを感じた。
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