さっきまでわたしの気分は今まで生きてきた中で一番最高だったのに、目の前を見て少しげんなり。今日までに入力しないといけない書類があったのだ。…せっかく今日はデュオと恋人同士になった大切な日なのに。こんな時まで仕事に追われるだなんて、もう泣きそうだ。少し憂鬱な気分になりながら休憩室に戻るとビックリした。みんな帰ってるしー!!…わたし一番最後かよ。なんかさらに疲れが出た気がする。…デュオもきっと帰っちゃっただろうし。……はあ。
「…まあそんなこと言ってたって仕方ないよね。さっさと終わらしてさっさと帰ろ」
悩んでる隙があるなら行動行動!疲れた体を奮い立たせる
がちゃり、ドアを空けて仕事をしていた部屋に戻るとなぜかデュオがいた。…えっ、えーっ!
「な、ななな帰ったんじゃ…」
「美月一人置いて帰るわけねーだろ。…一応俺彼氏だし?」
照れたように頬をポリポリかくデュオ。さっきまでの憂鬱は消え、わたしの周りにはお花がとんでいる。
「そんな…なんかごめんで。でも嬉しいなあ。わたし実はデュオに会いたくって仕方がなかったから」
「…そうかよ。お、おおお俺も美月と一緒にいたくてよ…。待ってたんだ。……っと忘れてたこれ、さっき買ってきたんだ。寒ぃだろ?飲めよ」
そう言ってココアを差し出すデュオ。受けとった缶はとても温かくて手がほっこりした。…そうか、さっき休憩室にデュオがいなかったのはこれを買いに行ってたからだったんだ。寒い中外まで買いに行ってくれたデュオの気持ちが嬉しくて心もほっこりした。
「…いつもありがとうね。元気でるよ。」
「…おー」
「でもさ、デュオっていつもココア買ってくれるよね。デュオもココア好きなの?」
いつも不思議に思っていたこと。わたしデュオにココアが好きとか言ったことがない気がするし……。だからデュオもココアが好きなのかな、って。
「……美月がココア飲んでる時、すっげー幸せそうだから」
顔を真っ赤にしてそういうデュオ。…それって
「ずっと美月のこと見てきたからな、言われなくても好きなもんくらい分かる」
「………」
…どうしようわたしすっごい顔真っ赤だ。嬉しすぎて言葉も出ない。たまにデュオがくれるココアにそんな想いが込められていただなんて知らなかったから。
ぎゅっ。デュオが愛しすぎて思わず抱きついてしまう。
「わっ、」
「…わたしそんなデュオが彼氏だなんて幸せすぎる」
「ばーか。優しアにそんな想いが込められていただなんて知らなかったから。
ぎゅっ。デュオが愛しすぎて思わず抱きついてしまう。
「わっ、」
「…わたしそんなデュオが彼氏だなんて幸せすぎる」
「ばーか。優しくなんてねぇよ。俺がここまでするのは美月だけだぜ?」
仕事手伝ってたのも、な。ニヤリと笑ういたずらっこのような顔。わたしだけ…。今まで気づかなかっただけで、わたしってばデュオにこんなに思われてたんだ。ココアのことだって仕事のことだって、多分それ以外にもたくさん。
「でもわたしばっかりやってもらってばっかり。何にもできなくてごめん…」
わたしがデュオのために何ができるかさえわからないよ。
「今日からずっと俺の隣にいてくれるんだろ?」
「えっ、」
「……美月はこれからも俺の隣にいてくれるだろ?それで十分さ」
「え、そんなのでいいの?」
「俺にとってそれが一番幸せだからな」
「…かっこいい」
「…か、かっこいいとか!…別に本当のことだしよ」
「あはは」
照れてて可愛いかったり、次は真剣な顔して格好いいこと言うしデュオにはドキドキさせられっぱなし。…でもそんなデュオがわたしは好きでたまらないんだ。
「こちらこそこれからもよろしくお願いします」
「おう」
きっとわたしたちこれからもずっと一緒。根拠もないけどそう思った。
・
・
「さあーてと、ちゃっちゃと終わらせるかあ!」
「うんっ」
憂鬱な残業もデュオとなら全然嫌じゃない。幸せな時間に変わるんだ。
end / 111224
ここまで読んでいただいてありがとうございました!デュオは初ということもあり口調も掴めていなかったかもしれませんが…個人的には結構頑張ったかなあと。愛着わいちゃったのでもしかしたら番外編とか書くかもです。ではでは、ありがとうございました!デュオ好きだー!
乙女座のユニコーン