朝起きて、目をうっすら開けばギョッとした。別のベッドで寝ていたはずのレックくんがわたしのお布団の中で、それはそれは気持ち良さそうに寝ていたからだ。「レックく〜ん」遠慮がちに名前を呼ぶものの起きる気配は全くない。どうしよう、という意味と緊張という意味でのため息を静かにはいた。

「ねー、起きてよレックくーん…」

眠っているレックくんの表情はとても幼くかわいく見えてドキッとした。魔物と戦ってる強くて凛々しい顔もいいけど。…ギャップ萌えとはこのことを言うんだと思う。

「うーん………」

あ、気がついてくれたかな。…という期待も虚しくレックくんは寝返りをうっただけだった。…………。

「まあいっか」

今が朝の5時ということもあってやっぱりまだ眠くて、わたしは二度寝をすることにした。目の前にはレックくんの逞しくて格好いい背中。…こっそり触ってみたりして。暖かくて逞しくて胸がきゅんとなる。わたしのベッドに入ってきてくれて良かったと思った。ミレーユやバーバラがレックくんのこともっと好きになったら困るもん。

「…う〜ん、ミヅキ」

びくっ!もしかして起きちゃったかなあ…。恐る恐るレックと呼んでみたけど寝息が聞こえるだけだった。…なんだ寝言が。めちゃめちゃ焦ったよ。

「それにしても…」

寝言でわたしの名前を呼ぶだなんてわたしの夢でも見てくれてるのかな。そう思ったら胸がもっともっときゅんとなった。…レックくんは起きてる時も寝てる時でさえもわたしをきゅん死させる気なんだろうか。わたしの心臓は高鳴りっぱなし。

・・・
実はY主がミヅキちゃんのふとんに入ったのはわざとです。

1012/心臓を縛り付けた
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乙女座のユニコーン