夜中、寝返りをうとうとしたものの体が動かない。半分寝た状態のボーっとする頭でわたしは身の回りを軽く見渡す。するとわたしはあることを発見した。な、なにこれ。よく見るとわたしの体の前で手が組まれていた。そしてその腕にはほしふるうでわ。こ、これには見覚えがあるぞ…。これをつけていたのはひとりしかいなかった。

「レック、起きてる?起きてたら離して」

「…すー」

もう一度呼んでみるものの返事がない。ダメだ、これは起きそうにない。レックの腕の中から脱出しようと動いてみても拘束は少しも緩む気配がない。コイツ本当にどんな力だよ。

「まあ、いいか」

正直ドキドキから眠気も覚めていた。だけど今のわたしに寝る、という選択肢以外は残されていないみたいだ。よし、寝よう。起きてたら起きてたらでレックが起きたときになんて反応していいか分からないし。わたしはなんとかくるりと周りレックの方を向くことに成功した。厚い胸板が目の前にあってとてもドキドキした。…っていうかく、苦しい…!…やっぱり元通りの体制に元通りに戻ることにした。

レックは寝ぼけてただけかもしれないけどたまにはこんな夜があってもいいな、なんて。
(夢にもあなたが出てきそう)

・・・
マカロンのベッドにはさまれておやすみなさい
110401/title 深爪

乙女座のユニコーン