いつものようにジリジリと目覚まし時計がなる。まだ寝たりないのに、と思いつつ起きあがろうとする。が、体が動かない。頭には柔らかい感触。そう、まるでおっぱいみたいな。…おっぱい?!
「おっぱいだとーっっっ!??」
目をあけると広がるのは白い肌にピンクの下着。なぜか僕はミヅキに抱きしめられていた。…な、なんでー?!!(僕も下着だったのは言うまでもない)そりゃ僕だって男だしミヅキは好きな女の子だし、う、ううう嬉しい…けどっ、早くなんとかしないと色々危ない気がする。
「ミヅキ〜!!!」
「…ぅ〜ん…。なに…」
自分で呼んだくせに、その声にびくりと肩が動く。(…なんだかこれじゃあ僕がヘタレみたいだ)そしてうっすらとあけられたミヅキと目があう。ミヅキの胸に顔をうずめている状態で。はは、と乾いた笑いを浮かべることしかできない。なんてカオスな展開……。
「な、なななな何で…」
寝ぼけた顔だったミヅキも状況を理解して手をすぐに離した。徐々に赤くなっていく顔を見て、僕も恥ずかしかったのがさらに恥ずかしくなった。
「分かんない。起きたらなんかこうなってて……」
下着姿のミヅキの姿を直視できなくて目を泳がせる。そして視界の隅にある見慣れないピンクのビンが目にはいった。
「(あんなの僕の部屋にあったかな……)」
僕がぼんやり考えていたら
「……それだ!!」
「わっ!」
いきなりミヅキが大きな声を出しビンを指差すものだからとても驚いた。だけどどうやらミヅキはこのビンのことを知ってるらしい。
「それね、街で買った栄養剤?らしいんだけどこれを飲んでから記憶がないような……。コナンくんも飲んだんだよ」
…これかは分からないけどミヅキに昨日錠剤を飲まされた。すごく毒々しい色で嫌がったのに無理やり飲まされたのだ。確かにそれから記憶はない。だけど記憶がなくなる寸前の、体が熱くてたまらなくなってすごい眠気に襲われて、倒れる……そんな記憶はあった。それがこの薬だとしたら…うん、そうかそうか。僕は決して犯してはならない過ちを犯していたわけではなかったわけだ。…なんだかホッとしたようななんとも言えない気持ちだ。でもミヅキを傷つけていたわけでなくて本当に良かったと思った。
「なんだか体中の力が抜けたよ…」
「え〜??」
その時またまた頭にふわりと柔らかい感触。ミヅキが僕のことを再び抱きしめたのだ。
「むぐっ…」
「………」
「ミヅキ…?」
「………わたしコナンくんのこと好きだからそう言われるのって悲しい」
真っ赤な顔してそう言うミヅキがあまりにも可愛いくて、僕はもう我慢できそうにない気がした(理性がガラガラと崩れていく気がした)
・・・
美都ちゃんへ相互記念!
111006/title メルヘン
乙女座のユニコーン