※主人公9主設定
※若干ネタばれあり





セントシュタインにあるリッカが営業する宿屋にアレンさんが泊まりにきたらしい。アレンさんは以前宿泊に何度か来られてお会いしたことがあるのだがその時に意気投合し、仲良くなったのだ。今回も挨拶に伺おうとアレンさんの部屋を訪れることにした。

コンコン

「どうぞ」

「こんにちは、アレンさん」

「ミヅキか、久し振りだな。元気にして……ぶはっ!」

話の途中でいきなり前屈みになって床に手をつくアレンさん。は、鼻血がでそうだ…なんて静かに呟いている。

「アレンさん!大丈夫ですか?!」

「ああ、悪い大丈夫だ。それより…なんて格好をしてるんだミヅキ…!」

アレンさんはそう言いわたしのほうに目を向ける。わたしがいまどんな格好をしているかというと以前宿泊に来られていたバーバラさんという方からいただいた装備品をフルコンポで身に付けているのだ。

「ほんのおちゃめ心で着てみただけなんですが…変でしょうか?」

「変だなんてとんでもない!すごく…その、…可愛いと思う」

アレンさんが頬を赤くしながら照れてるものだからなんだかわたしまで赤くなってしまう。それにその…か、可愛いだなんて言われたら…。嬉しいけどそんなの言われなれてないから少しはずかしい。

「可愛いだなんてそんなことないです!」

「いや、可愛い。…むしろ本物よりも」

「えっ!それはないです!バーバラさんってば可愛いくて超やさしいですもん!」

元気で明るいし…それに魔法使いとしてもすごい。わたし勝ってるとこひとつもない感じです。

「ただスカートの長さがちょっと短すぎると思うんたが…」

「?そうですか」

自分のスカートの裾を見てみる。短いといえば短いけどバーバラさんもこれくらいだった気がするし、正直全然気にしていなかった。…そうか!

「すみません、アレンさん」

「えっ」

「足が太いのに短いスカート穿くなってことですね、申し訳ない!」

「い、いや…そういうわけじゃなくて」

「気がつかなくてすみません!」

同じスカートの長さでもバーバラさんは華奢だから足もスラッとしてて細い。けどわたしはお世辞にも細いとはいえない。スラッとは程遠い肉付きのいい足だ。

「あのな、何か勘違いしてるようだけど俺がそう言ったのは足の太さじゃなくて…その、言いにくいんだがどこを見ていいか分からなくて…だな。それに…そんな姿他のやつに見せたくない…」

顔にカーッと熱が集まるのが分かる。アレンさんの顔をまともに見れなくて視線が泳いでるわたしは挙動不審だと思うアレンさんはばつが悪そうに目を逸らしてるけど
わたしは嬉かった。

「いきなり変なことを言い出して悪い。けど…ほんとにミヅキは可愛いから心配なんだ」

照れながらそう言うアレンさんの顔を次はわたしが見れなくてスカートの裾をぎゅっと握った。アレンさんがどんなつもりで言ったか分からないけどわたしは期待しちゃってる。

「じゃあこの服着替えようかな…」

「そ、それはそうした方がいいと思う反面残念なような…」

「アレンさんえっちですね」

「え、エッチ?!そ、そんなつもりは…」

いまはまだこのままでいい。でもきっといつかは…恋人同士になりたい。アレンさんの態度を見ていると自意識過剰でなければその日は遠くないのかもしれない、なんて。

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あのこの星になりたい
(20131218 / title:魔女)

乙女座のユニコーン