「泣くな、ミヅキ」

「っ…だって」

「俺が好きでやったことだ。気にする必要はない」

「む、むりだよ!だってアレンくんは…わたしのせいで怪我をしちゃったんだもん!!」

魔物との戦闘中、敵の呪文攻撃からわたしを庇いアレンくんは怪我をしてしまった。たまたま一命をとりとめたから良かったものの、わたしは自分のせいで大切な人を失ってしまうのではないかと気が気ではなかった。

「謝ってすむことじゃないけど本当にごめんなさい。わたしの不注意で……」

「だから謝らなくていい。俺はミヅキが無事でホッとしている」

なんて優しいひとなんだろう。傷もまだふさぎきってなくて、わたしよりずっと辛いはずなのに気遣ってくれるだなんて。

「…ありがとう」

自分が情けないと思うと同時にアレンくんが愛しいという気持ちが大きくなってアレンくんの手をぎゅっと握った。
もっともっと強くなって次こそわたしがアレンくんを助けるから。そんな気持ちをこめて。

・・・
130527 / title mutti

乙女座のユニコーン