「疲れたね」
「あぁ、確かに疲れたなあ。どうする?一眠りするか」
「うん…じゃあちょっと寝転がってご飯前になったらまた鍛練しようかな」
午前中は体力作りをした。走りこみや筋トレを2〜3時間ほど。でもまだ技はできていない。いくら体を鍛えても技が当たらなければ意味がないわけで、やっぱり鍛練をしないと不安になる。
「…ダメだ。今日は鍛練禁止」
「え〜!なんで」
「だって昨日も半日かけて街についた後にコナンとマリアと鍛練をしていただろう。体を休めることも必要だ」
「え〜」
確かに休息も必要だということは分かる。でも…何度も言うようだが不安なのだ。せっかく身につけた技も体が忘れてしまいそうで。
「疲れていてもケガをするだけだし、決して身にはならないぞ」
「…やっぱそうかなあ」
ケガをしてしまえば戦闘になんて参加できるわけもないし完全に足手まといになる。確かにそれは嫌だ。みんなに迷惑をかけるわけにもいかないし。
「わかった。じゃあ今日はゆっくり休むね」
「それがいい。俺もミヅキが倒れたりしたら悲しいしな」
「…うん、ありがとう。じゃあ宿に戻ろっか」
「ああ」
確かにわたしも自分以外の誰かが倒れたら嫌だ。心配だもの。アレンくんもわたしに対してそう思ってくれてると思うと嬉しかった。今日無理ならしっかり休んでまた明日やればいい。その方がためになる。アレンくんはそう言いたかったんだろうな。
「明日の鍛錬はまた俺も付き合おう」
「えっ、いいの?」
「ミヅキひとりだと心配だから」
「…すいません」
「気にするな。…ちなみにこれは仲間としてという意味ではないからな」
「えっ」
「…じゃあ俺は先に行ってるから」
じゃあどういう意味なの、そう聞きたかったのにアレンくんはスタスタと歩いてしまった。でもこれは期待してもいいってことなんだよね?だって歩き去ったアレンくんの耳が真っ赤に染まっていたから。
・・・
120428
乙女座のユニコーン