「ない。ないよう…!」
スケジュール帳がない。カバンの中を探してみるけど、ない。…どうしよう。あれに全て今月の予定とか書いてるからなくなってしまうと生活に支障が出てくる(仕事の予定とか友達との約束とか)そんな大切なものをなくしちゃうわたしが悪いんだけど、もう探すしかない。けどカバンの中はどれだけ探してもなくて。
「もしかして落としちゃったのかな」
とりあえず歩いた道を戻ってみよう。そう思い引き返すことにした。
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歩いてきた道を慎重に歩いて戻っていった。…けどスケジュール帳はどこにも落ちていなかった。
「もう諦めるしかないかな…」
これだけ探してもないんだもん。なんかこれ以上続けてもわたしの心が折れちゃう。…仕方ない。もう一度予定は会社に確認し直して友達にも予定を聞き直すかな。…絶対アホだと思われるだろうけど。
「お姉さんの探してるものはこれかい?」
「……えっ」
ボケッとそんなことを考えていると長い三つ編みの男の子に声をかけられた。…お姉さんってわたしのことだよね?周りをキョロキョロ見るけど誰もいないし。
「さっきお姉さんこれ落としただろ?」
彼の手にあったのピンクのフリフリレースがついている手帳だった(間違いない…これはわたしのだ!)
「あ、ありがとうございます!!」
「本当は落とした時に一応声はかけたんだが…気づかなかったから、待ってれば来ると思って」
はは、と笑う三つ編みの男の子。…待ってれば、ってずっとわたしが来るの待ってたってことだよね??…なんだそれー!!申し訳なさすぎる……。
「ご、ごめんなさい!!わたし全然気づかなくて……」
「だから気にすんなって。俺がやりたくってやったことだしな」
…なんていいひと。こんな得体の知れない女の落としもののためにずっと待たされたにも関わらずこんな笑顔で……。…このままでは終われない。
「あの!わたしサナダミヅキっていいます!何かお礼をさせいけないいけない、顔が緩みきってたよ。……ってこれじゃまるでわたしデュオくんのこと
好きみたいじゃん。…でもさっきのあの笑顔が頭から離れない。頬が熱くて仕方がないよ。
・・・
0219 /企画「世界が彩る」様提出
乙女座のユニコーン