「ちょ、ヒイロくん?!」
「……ミヅキ」
わたしのイメージではヒイロくんはストイックで禁欲的なのだと思ってた。でも全然そんなんじゃなくってわたしを見ているその目は情熱的で物欲しそうだった。
「んっ」
「………可愛い」
ヒイロくんが首すじにキスをするものだから思わず声を出してしまう。…はずかしい。しかも可愛いって言われちゃった。チラリとヒイロくんを見たら優しく微笑まれた。…かっこいい。
「ヒ、ヒイロくん……」
「ミヅキ…」
そして顔中にキスの嵐。ほっぺ、鼻、おでこ、もう一度唇といろんなところにキスが落とされていってくすぐったくて身をよじる。それにしても今日のヒイロくんは一体どうしたんだろう。いつもはこういったことに奥手なヒイロくんだから何かあったのかなってなんとなく思った。
「……どこにも行かないでくれ」
「えっ」
「ずっと俺のそばにいてほしい」
そう言いぎゅっ、と抱きしめられた。…ヒイロくんはすごく不安だったんだなって思った。だって体が少し震えていたから。
「大丈夫だよ。わたしはずっとヒイロくんのそばにいるよ。何があっても離れないから」
だから安心して、そう想いをこめてぎゅっと抱きしめ返した。そうしたらヒイロくんの震えはとまった気がした。
「…ありがとうミヅキ」
「ううん」
そしてまたぎゅうぎゅう抱きしめられて、最後に濃厚なキス。
「んぅっ!?」
「…好きだ」
何度も角度を変え深いキスをする。だんだんもうろうとする頭の中聞いたその言葉。わたしをとろけさせるには充分だった。
「…わたし、も好き」
この気持ちだけはきっと、ずっと変わらない。それだけは神様にだって誓える。
・・・
111222 / title 氷上
乙女座のユニコーン