「ウッソたんおいで〜」
「い、嫌ですよ」
「えーなんで?」
「だって恥ずかしいじゃないですか…!」
だってミヅキさんのおいでは隣に来てとかそういうのじゃない。どこかっていうと…その…自分のひざをポンポンしながら言ってるんだ。嫌とかじゃないけど…いや…むしろ嬉しいんだけど恥ずかしいし、僕だって男の子だ。ミヅキさんのことが女性として好きなのに子供扱いされるというのは何とも言えない気分だ。
「だってウッソくん可愛いんだもん。おいでってばー」
「またそうやって子供扱いをして…」
「だって子供でしょ」
…そう言われると何も言い返せない。僕は13歳、それに対してミヅキさんは20歳だ。確かに彼女から見たら僕は弟のような存在なんだろう。…やっぱり、年の差ってやっぱ大きいよね。はあ……。
「どうせ子供ですよ…」
「ごめん、拗ねないでよ」
ミヅキさんは立ち上がり僕の隣に座り少し心配そうに僕を見た。その様子が視界に入り少し気分が良くなる僕。…こういうところが子供なんだろうけど。
「……僕だってすぐに大人になりますから。そうしたらミヅキさんを守れるようになるんだから」
「…そんなこと言ったらわたし、ウッソくんにもう守られてるよ」
だからかウッソくんは子供っていうより男の子って気がするんだ、それに戦闘やガンダムの操縦はウッソくんに叶わないし。ミヅキさんがそういうものだからとても驚いた(いつもは決してこんなこと言わないから)。
「でも…ミヅキさんいつも僕のこと子供扱いするじゃないですか」
「あんなのからかって言ってるだけだもん」
ふふ、と笑うミヅキさんは文句なしに可愛い。けどちょっぴり切なそうに見えてズキリと胸が痛んだ。
「…僕が大人になったら背も高くなって力もつく。そうしたらもっとミヅキさんを守れるようになります。…待っててください!」
だから今はまだ子供でいてあげます。そう言ってミヅキさんに抱きついた。ぎゅうう、と自分自身不安を打ち消すように。チラリ、とミヅキさんを見上げたら優しく微笑んでいたものだから次は体中の体温が上がってきて再びミヅキさんの胸に顔をうずめた。
「期待して待ってる」
頭上で明るいミヅキさんの声が聞こえて安心し、心地よい心臓のリズムと暖かさに目を閉じた。
・・・
120530/title 氷上
乙女座のユニコーン