「大ちゃんの肌すべすべだねー」
大ちゃんのごつごつした男らしい手を頬ですりすりすれば大ちゃんの頬がほんのり赤くなる(大ちゃんの肌は黒いけどわたしにはちゃんと分かるのだよ)おい、ミヅキ。その声が聞こえて大ちゃんの方に目を向ければばつの悪そうな顔をしていた。
「あっ、ごめんごめん。触りすぎちゃってたね」
べたべた触りすぎちゃって悪かったなあ。そう言い思い触っていた手をパッと離す。と、なぜか大ちゃんは両手はわたしの手を包み返した。うえっ…な、なんで…?少し戸惑いを隠しきれていなかったわたしを見て大ちゃんが口をひらいた。
「いや、別に触られるのが嫌ってわけじゃねえんだ。ただ俺よりお前の方が色白だし柔らけーだろ」
でもミヅキの手、豆だらけだな。わたしの手のひらをじっと見つめながらそう言うものだからなぜか照れてしまった。あんまり頑張りすぎんなよ、そんな優しい声で言うなんて反則だ。
「だ、大ちゃんだってバスケのことになると頑張りすぎるくせに」
「あ?俺はいいーんだよ俺はな」
けど、ミヅキは心配つうか…なんっつうか…。いや、まあお前のことす、すすす好きだからなのかもしんねえけど…
だって!!
大ちゃんは頑張るなって心配してくれるけど、心配してくれるからこそわたしは頑張れてるっていうこと。そしていっつもわたしのことからかってばっかのくせにたまに優しい大ちゃんにわたしはドキドキさせられっぱなし。それは大ちゃんはきっと知らないまま。
「わたしも好きだよ、大ちゃん」
「!そ、そうか」
いつまでたっても照れっぱなしのとことかほんとに可愛い。
・・・
title 襟足
乙女座のユニコーン