「ど、どうしたんだよその服…」

「えっ!変?!ちょっと女の子らしい格好してみようと思って」

今までカジュアル系や派手目のパンチが効いていた服装をしていることが多かったミヅキだったが今日は違った。赤いドットのワンピースに身をつつみ、いつも結われている髪は下ろされている。…なんかミヅキじゃないみたいだな、なんて思った。もちろんいい意味で。いつもよりもしおらしく見えて、やっぱりこいつも女なんだな、なんて。

「悪くはねぇな」

ああああ!何言ってんだ素直になれねぇのか俺の口は!…似合ってるって言ってやりてぇのに。

「そっか、ありがとう」

「お、おう」

どきり。なんでだおかしいぞ今日の俺。いつだってミヅキのことは好きだし可愛いっていつだって思ってる。でも今日はいちいちこいつが笑うたび、顔に熱が集まってしまう。…俺らしくねぇ。

「快斗もね、」

「うん?」

「その服よく似合ってるよ。快斗らしい」

「…さんきゅ」

「…快斗照れてる?」

「ばっ、照れてなんかねぇよ!」

ウソだ。実はものすごく今顔に熱が集中してる。それを悟られたくなくて帽子を深くかぶりなおす。…きっと俺今情けない顔してるんだろうから。

「可愛いなあ」

「あほ、俺は男だからな」

「うそ、かっこいい」

また熱が集まる。こいつ…わざとだな……。
「如何なる時もポーカーフェイスで」それが俺のモットーなのに。…こいつ、ミヅキの前だけでは俺はただの男になる。…仕方ねぇよな。だって俺の彼女が可愛いすぎるんだから。

・・・
111209

乙女座のユニコーン