「ロディ?まだ訓練してるの?」

「ああ、物足りなくてな」

さっき合同訓練したばっかりなのに!ちょっぴり驚いてしまった。

「すごっ…。ね!わたしにも稽古つけてくれないかな」

ロディが頑張っているところを見ていたら私も頑張らないとって、たぎってきた。

「それは構わないが…その手に持っているのは…」

ロディの視線がわたしの手元へ行く。

「あっ、ごめん。忘れてた。ロディに食べてもらおうと思って焼き菓子つくってみたの。良かったら食べてくれる?」

「俺が食べていいのか?」

「うん!だってロディに作ってきたんだもん」

「…そうか。ありがとう」

頬をほんのりと赤くして微笑んでいるロディはなんだか可愛かった。普段はクールだけどこっちのロディも好きだ。…本人に言ったら不機嫌になりそうだから言わないけど。

「…では訓練をはじめるか」

「ええっ、お菓子食べないの」

「動く前に食べるより、あとで二人でお茶でも用意して食べた方がいいと思ってな。せっかくお前が作ってくれたんだ」

「!
うん、そうだね」


…ロディは無意識にこういうことをサラリと言うから困る。心臓をわしづかみされた気分だ。
とりあえずあとでシーダさまに美味しいお茶の入れ方を教わろうと思う。訓練…ロディとふたりでやると思うとなんだか緊張してきた。



110915/title メルヘン

乙女座のユニコーン