幽助くんがいるたびに目でおってしまう。幽助くんと話すときはいつだって胸がキュンとして、ああ好きだって毎回思う。でも片思いのままでいいと思っていた。だって幽助くんは螢子ちゃんのことが好きだと思っていたから。だからわたしはとても驚いているなう。幽助くんがプロレス観戦にわたしを誘ってくれたからだ。普通はえっ、螢子ちゃんは?ってなる。

「えっ、わたしとでいいのかな??螢子ちゃんも行くんだよね」

わたしとふたりとかまずないだろう。

「なんでそこで螢子が出てくるんだよ。二人だとなんかまずいのか?」

「いやいやいや、まずいだなんてとんでもない!」

まさかの二人だった。これはまあミヅキとか女として見てねぇし二人でも全然平気だろ的なノリなのかわたしがプロレスのファンだと思っているのか……ま、まさかのデート…なのか。幽助くんの考えが読めない。

「なら行こうぜ!これチケット。来週の日曜日だからな。チケットなくすんじゃねぇぞ」

「あっ、ありがとう!」

何にせよ忙しい幽助くんがわたしのために時間を割いてくれていると考えるだけで嬉しくて仕方がない。もらったチケットをきゅううと握りしめる。

「オシャレしてこいよ!プロレスだけど…私服のミヅキも見てみてぇし」

頬を赤く染める幽助くん。目線を泳がせていることから照れているんだなと思った。…わたしまで照れちゃう。

「…幽助くんもオシャレしてきてね。普段無頓着な感じがするけどオシャレしたらもっと格好いいと思う」

素直な気持ちだった。幽助くんは元々がイケメンだし、無頓着な服装でも十分に格好いい。ただ雑誌に乗っているような服を着たらもっと格好よく見えると思ったのだ。…ていうかわたしサラリと何言ってんだ。自然と出た言葉だけに今さらハッとする。幽助くんの反応が気になりチラリと見る。

「…気が向いたらな」

意外だった。服装とかどうでもいいって言うと思っていたから。嬉しくなって楽しみだなあ、と笑えば

「おれも」

と目を泳がせながら頬をかく幽助くんを見たら胸がキュンとなって好きという気持ちが溢れてきた。…螢子ちゃんごめん。この気持ち止まりそうにないや。たぶん来週プロレス行ったくらいにはわたしはもっともっと幽助くんを好きになるんだろうけど。だめだ、わたし話すたびに幽助くんのこと好きになっていってる。

「じゃあまた来週な!おれたぶん学校来ねぇし」

「えっ、来ないと怒られるよ!」

「そんなの関係ねぇな」

ニシシとこどものように笑う幽助くんにまたまたときめいた。…もうなんでこんなに格好いいんだろう!

・・・
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乙女座のユニコーン