「おはようミヅキさん今日も可愛ええなあ」

「え、え?も〜白石くんったらそんなこと言ったって何も出ないよ」

「いや、本当のことやからええんや。朝から可愛いミヅキさんと話せるなんて俺は幸せものや。絶頂としか言いようがあらへん」

「ええええ…」

…白石くんってこんなに危ない人だったっけ。わたしの中では爽やかで優しいイメージがあっただけにとても驚いた。ていうか昨日までは普通だったし。…一体彼に何があったのだろうか。

「お、おおおお忍足くん…白石くんどうしたの一体」

「ちょ、俺に振るなや!」

「俺はいつも通りパーフェクトに格好いいで。なあ謙也?」

「「………」」

わたしは口をあんぐりと忍足くんは呆れたように白石くんを見た。すると当の本人は「あんま見んといて」と顔を赤らめた。…この方は一体誰なのでしょう。

「俺な、好きな人の前では素直になることにしたんや」

「えっ」

「だって俺らはいつ死ぬか分からへん。もしかすると今こう喋ってる間にも隕石が降ってくるかもしれんし明日には交通事故におうて死んでるかもしれん。だから伝えたい時に伝える、これをモットーにしたんや」

どや顔で話しはじめる白石くん。なんか言ってることはすごく立派だけどあの変わりようにはさすがに驚くよ。…ていうか白石くんわたしのこと好きだったの?ええええ!初耳なんだけど……。顔が徐々に熱くなる。チラと隣を見たら忍足くんも顔を真っ赤にしていた。なんで君が照れているんだ。

「…そ、そうなんだ。白石くんって色々考えてるんだね」

「おん。やから、そのうちミヅキさんをメロメロにしたるわ。覚悟して待っとき」

…と、白石くんはイケメンスマイルでこの場をあとにしました。


「ねえ、忍足くん。白石くんって結構…なんていうかギャップが激しいんだね」

「俺らの前ではもっとひどいけどな」

「でも…あの少しとんじゃってる白石くんも格好いいかも」

「…まじで?」

「うん」

次、白石くんに可愛いと言われた時はわたしも格好いい白石くんが好きって言おう。

・・・
110603

乙女座のユニコーン