わたしにとって悟飯くんはヒーローみたいな存在だ。
昔からわたしが困ってたら助けてくれて、頭もいいから勉強だって教えてくれて…いつだってわたしのそばには悟飯くんがいてくれた。でもそれももう終わりだ。
「きっとたぶん悟飯くんはビーデルちゃんのことが好きなんだと思うんです…」
「へ?そうなんか?」
「だって悟飯くん最近ビーデルちゃんとばっかりいるんですよ。モテるけど全然女っ気のなかった悟飯くんが!一番仲のいいのはわたしだと思ってたのにな…。今日もビーデルちゃんと修行するから一緒に帰れないっていうし」
最近よくビーデルちゃんと喋ってるなぁとは思ってた。でもそれは友達としてだからって自分に言い聞かせてたけど…まさか一緒に修行する仲になるだなんて思わなかった。悟飯くんと一緒に修行するほど仲のいい異性はわたしだけだと思ってたのに…。
そんなこんなで今わたしは学校帰りに愚痴を聞いてもらおうと亀ハウスによっていた。
すると悟空さんが遊びに来ていて話を聞いてもらうことになった。悟飯くんの家族にこの話をするのはちょっと…と思って遠慮したけど、ミヅキが話してくれるまで離さないと手をそれはもうすごい力で握られたので話すこととなった。(なんでこんな時に限って亀仙人さま留守なの)
「うーんたぶん本当に修行つけてっだけで、好きってことはねぇと思うけどなぁ。むしろオラは悟飯はミヅキのことを好きだと思うぞ?」
「いやーきっとわたしのことなんて妹としか思ってないと思いますよ」
「そんなことねぇと思うけどなぁ…」
今まで幼なじみで傍にいてくれることが当たり前だった。でもこれからはそうじゃないかもしれない。そう思うと胸が痛い。こんな気持ちになるのは初めてかもしれない。
「…はぁ」
「元気出せって。オラにとってミヅキは自分の娘みてぇなもんだからおめーが泣きそうだとオラも悲しいぞ」
そう言って悟空さんがふんわり抱きしめてくれて頭をなでてくれるものだから、堪えていた涙が溢れてしまった。
「う…ふぇ…ありがとう、ございます…」
悟空さんが優しいから甘えてしまう。もうちょっとだけこうしてもらって、そしたら笑顔に戻ろう。
・・・
170115/title 魔女
乙女座のユニコーン