「ミヅキ、ここ来いよ」

大ちゃんは自分のひざの間をポンポンと叩きそう言う。瞬間、自分の体温が急上昇するのがわかる。む、むりむりっ。恥ずかしすぎてはいそうですかって行けるわけないもん。…そりゃあ大ちゃんにくっつけるのは嬉しいに決まってるけどさ、こ、心の準備ができてないというかなんというか。どうしていいかわかんなくて大ちゃんをチラリと見ると少し顔を赤くしていた。え、なんで。



「んな顔でこっち見んなよ」

口元を手で隠して照れる大ちゃんがかわいすぎてどうしようかと思った。にやけそうになる顔を抑えるのに必死だったけど、大ちゃんがいきなり腕を引っ張るものだからわたしはすっかり体勢を崩してしまい結果的に大ちゃんの足の間におさまる形になってしまった。


「なっ、ななななな…!」

「あーやっぱお前ってだきごこちいいよなあ」

ぎゅうっと大ちゃんはわたしの体を抱き締める。大ちゃんの香りがいつもより近くに感じて、背中には厚い胸板があって意識しすぎてわたしは沸騰寸前だ。

「大ちゃん…恥ずかしいんだけど」

「俺だって恥ずかしい」

けどミヅキに触れたくて仕方ねえんだよ。なんて耳元で囁くものだからわたしの体は金縛りにあったように動けなくなった。でと大ちゃんが悪いんだもん。こんな風に甘えたりするから。

・・・
20130626 / title:メルヘン

乙女座のユニコーン