普段、お菓子作りが好きであるわたしはたまに趣味でお菓子を作ることがあり、今日は二人に手作りケーキをご馳走することになった(ちなみに決して得意なわけでもないし上手なわけでもないから勘違いしちゃダメだよ!)そしてワンホールあるにも関わらずわたしたち(ていうかほぼ私以外の二人が)は次々とたいらげてしまい残り一切れになってしまった。君たちはこんな食欲でどうやってそんなスリムな体型を維持してるんですか。二人共けしからん!私に教えてください。……しかし!ここでこんなアホなことを考えている場合ではないもっともっともっとアホな事態が起こってしまう。
「レッド、悪いがこれだけは譲れないぜ」
「………グリーン生意気」
「これだけは…負けられねぇよ」
「それは僕も同じだ」
残り一切れをかけて二人が火花を散らしていた。最初は冗談かと思った。でもガチだった。目がガチだった。え、二人ともアホになったのかな(今までケンカとか言いあいはあったけど、ここまでアホな理由じゃなかった)わたしは夢オチだという展開を信じて目をとじた。しかし目をあけてもそこは現実で、火花をとばしている二人しか見えなかった。まじか。
「ちょ、ちょっと二人共!二人共ケーキなんていくらでも作るし買ってくるからそんなケンカしなくても……」
今二人の身に纏っている空気はまじで怖い。ケンカの内容はまるで子供なのにそう感じさせないくらい怖い。そんな中、意見を言った私を誰か褒めて!!!
「……ケーキはケーキでも市販のものじゃ意味がないんだよ」
「そうだぜ。お前のケーキだから意味があるんだ」
「えっ」
「よし、レッド!ケーキをかけてポケモンで勝負だ!」
「いいよ。返り討ちにしてあげる」
「この勝負…負けられねぇ!!!」
「えええ…?え?」
意味深なセリフとアホなセリフを残して二人は外に出ていった。展開についていけずその場に残されるケーキと私。一体何が起こったの…。とりあえず私の作ったケーキをそんなに気にいってくれた、ということなのか。それとも………。いや、たぶんていうか絶対勘違いだからやっぱり止めておこう。わたしそんなこと考えててなんだか痛いな、これは恥ずかしすぎる。………とりあえず次は二人が喧嘩しないようにもっとお菓子を作っておこうと思う。……今日も一応ケンカするほど気に入ってくれたわけだし頑張らないとね。いや、それにこんなアホなケンカまたされたら困るし。まあ、でも
(こんな毎日も悪くないんだよね)
時々二人はこうしてケンカもするし(しかも大半は今日ほどじゃないけどアホなことが多い)それを宥める度に疲れるのは事実だ。でも同じくらい楽しいこともたくさんあった。二人といるということは完全に私自身の一部分となっていて今更切り離すことはできないのだ。いや、切り離したくない。
「……なんだか私二人のお姉さんになった気分」
本当に二人とも手がかかるんだから!
・
・
その頃の二人
「、あいつの手作りを食っていいのは俺だけだ!!」
「残念。僕は結婚するから毎日食べることになるよ」
「あいつの旦那になるのも結婚するのも俺だっての!」
「勘違いも甚だしい」
なぜか話が飛躍していた。
……とりあえずレッドさんにグリーンさん、ご愁傷様です。
・・・
110511
ピースオブケイクさまに提出させていただきました。アホまるだしなお話で申し訳ないです…!ありがとうございました。
乙女座のユニコーン