レッドの部屋のなか、ベッドの上に寝転んでいると背中の上にものすごい衝撃が走った
ぐえっ、と変な声を出しつつも後ろを向けばレッドがわたしにしがみつくように背中に乗っていた
ちょ、ちょ、重い重い!しかもそんなにピョンピョン跳ねないでぇぇ!!!
「ま、まじレッド無理無理無理!!!
降りてええぇ!」
「嫌」
「そんなああぁ……ぐえっ」
わたしが苦しがるのを見て止めるどころか、より一層跳ねるレッド
ちらっと見えたレッドの口角が上がっていたのは絶対に気のせいではない
…この鬼畜!
「っはぁ…、死ぬかと思った」
しばらくしたらレッドはわたしの上から退いてくれた
飽きたのかレッドにも良心が残っていたのか分からないけど(失礼)とにかく助かった
「ミヅキすごい顔」
「レ、レッドのせいでしょ」
確かに変な顔にはなっていると思う
だけど元々こうなったのはレッドのせいであってわたしのせいではない
のうのうと言ってのけたレッドに一瞬殺意が芽生えた
そして次の瞬間レッドは突拍子もないことを口にした
「俺…ドSなのかもしれない」
「ぶっ!」
「ミヅキ汚い」
い、一体何を言い出すんだこのお方は…!
そりゃあレッドがドSだなんてことは昔から分かってたけど…いきなり何なんだ
「い、いきなりどうしたの」
「さっきミヅキの上でとんでて思った」
レッド曰わく跳ねていた時のわたしの反応がたまらなく面白ろかったらしい
えええ…それってどうなの
ちなみにわたしは面白いどころか苦しかったです
「それでミヅキはMだから俺と相性いいなって思って」
「…え、いや、は?!
ていうかわたしMじゃないし」
「Mだろ」
相性がいいと言われて一瞬嬉しくなったがすぐにさっきの拷問を思い出した
ということはわたしがMならさっきみたいな苦しみをまた味わらなければいけない…だと?
「むっ、無理無理無理わたしMじゃないないない!
Sだからああああっ」
「?
ミヅキうるさい」
「ううっ…」
本気で迷惑そうな顔をされて泣きそうになった
いや…むしろもう泣いてもいいですか?
「ていうかもっと喜びなよ」
「はいい?」
い、一体どんな神経してんだこの人…喜ぶ人がいるなら本気で見てみたい
ていうか私よりもずっと山に籠もってたレッドの方がドMだろ!
だって雪とか寒さとかハンパないんだよ…?
「俺がずっと一緒にいてあげるって言ってるんだから」
「え……!」
一体どうしたらそう言ってる風に聞こえたか分からないけどレッドの中では、いじめる=ずっと一緒にいるという方程式は成り立っていたらしい
何で分からないのミヅキってバカ、とレッドさんが言うからまた泣きたくなった
「で、返事は?」
「……よろしくお願いします」
でも心臓はすごくドキドキしててわたしもどこか満更でもなかったのだなと思った
とりあえずレッドのドSに負けないように打たれ強くなろうと思う
…ってこれって自分でドMになりますって言ってるようなものじゃああんっ……!
・・・
110116/thxはらぺこ
乙女座のユニコーン