※現パロ
「ミヅキ!いる?!!」
彼は突如、それはもう嵐のようにやってきた。
「な、ななな何でいるの…」
「バレンタインに彼氏が彼女の家に来るのは当たり前でしょ?」
この当然のごとくドカドカと人の家に入ってくる彼はリオウくん。そう…、彼の言う通り私達は実は付き合っているんです。それは事実だ、認めよう。だがしかーし!!!彼氏といえどか弱い乙女の部屋に勝手に入ってくるのは感心できない。…ということで
「お引き取りお願いしま、痛ーっ!!!」
ありえない、まじありえない。コ、コイツ…つねりやがった。それも物凄い力で。くどいようだけどわたしはか弱い乙女だ。身も心も傷ついた。
「ミヅキうるさいよ」
「は!リオウくんのせいでしょ!」な、何この言いぐさ…。もうリオウくんって本当に頭にくる!もう私完全に怒っちゃったよ!
「ミヅキ?」
「………」
「ミヅキってば」
「っ痛い痛い痛い痛い〜っ!!!」
リオウくんから顔を背けていたら顔を掴まれ無理やり向かされ、とても痛かった。効果音をつけるならぐきっ、て感じだと思う。しかしその痛みさえ次の瞬間どうでもよくなった。決してわたしがMだからとかじゃないからね。な、なんと…リオウくんがわたしにキスをしていたからだ。
「…っ」
顔に熱があつまる。リオウくんが触れていた頬、唇は熱くてとろけてしまいそうだ。
「ミヅキ、好きだよ」
恥ずかしそうにそう言うリオウくんにキュンとくる。どんなに鬼畜なことをされても、わたしもやっぱりリオウくんが好きで仕方ないんだと思った。
*
「ところでミヅキチョコレートは?」
「え?!それはその…」
一応作って冷蔵庫に冷やしてあるんだけど恥ずかしくてなかなか言い出せない。
「……忘れたとかじゃないよね」
「(ひっ!)も、もちろん作ってるよ!」
いまのを見て確信した。もし作っていなかったりしたらわたしは確実に無事では済まなかったと。
「僕、食べたいな」
「!うん」
その後は二人仲良くわたしの手作りガトーショコラを食べました。リオウくんは美味しいねと、それはそれは嬉しそうに食べてくれてなんだか照れくさかった。私はリオウくんのSだったり優しかったりする飴と鞭攻撃に弱いのだと改めて実感したバレンタインデーでした。
・・・
110215
乙女座のユニコーン