ミヅキがなんだかいつもより元気がなさそうに見えた。なんとなく話しかけることができず、近くにいたフリックに聞いてみた。

「試合に負けたんだ。年下だが結構強い相手に」

「そうだったのか…」

それを聞いてなんとなく納得が言った。ミヅキは最近になってからこのクラブに入ったけど、負けず嫌いな性格で練習も人一倍行っていた。練習後も残ってフォームのチェックをしたり仕事の合間に筋力トレーニングを行ったりと、とても頑張り屋さんなのだ。だからその分、悔しかったのだろう。…でも、僕はそんなミヅキが好きだ。ミヅキが頑張っているのを見ると元気がでてくる。…ミヅキは大丈夫だろうか


「フリック、ミヅキはどこに行くって?」

「外で風にあたるって言ってたぜ」

「そうか、ありがとう」








「…ミヅキ」

「あっ…ティルくん。お疲れさま」

「ああ、お疲れ。…大丈夫か?」

「うん…大丈夫だよ。でもあんな負け方したらさすがに凹むなあ。初試合、あんな風になっちゃって」

そう言って俯いたミヅキは泣きそうに見えた。

「えっ!!ティルくんっ??!」

「…すまない」

気がついたら体が勝手に動いていて、ミヅキを抱きしめていた。

「ミヅキが頑張っていたのは知ってるし、試合に負けたからもっと頑張るのだろうと思う。…ミヅキは頑張り屋だから」
「………」

「でも不安なんだ。よく分からないが…心配で仕方がない」

「………」

「…ミヅキ?」

「っ、わたしは大丈夫だよ。楽しいからここまで頑張れるんだし。…でもありがとう。本当に嬉しいよ」

そう言ったミヅキの声は少し震えていたからきっと泣きそうだったんだと思う。でもミヅキは笑顔だったから何も言えなかった。本当の、笑顔だったから。

「…話ならいつでも聞くから」

「…いつも助けてもらってるよ。練習でも日常でも」

「…僕は何もしていないよ」

「そんなことないよ。今だってこうして気にかけてくれて…。いつもそばにいてくれるもん」

「そうか…。それなら良かった」

「……ティルくんの試合も応援に行くからね。わたしの分も頑張って!」

「ああ、ありがとう」

助けてもらっているのは僕の方だ。ミヅキが応援してくれるから僕も頑張れる。元気付けに来たつもりが逆に元気をもらった気がする。…負ける気がしないな

・・・
111117
久しぶりに書いたらひどいことに
thx 家出

乙女座のユニコーン