※現代


いつもは元気なミヅキが突然熱を出したものだからとても驚いた。確かにいつもより顔が赤くてなんとなくけだるそうではあった。もっとミヅキを気づかってやれなかった俺は本当におおバカ者だ。…一番近くにいたのに。

「ミヅキ、大丈夫か…?」

「うん…ちょっと喉が痛いけど大丈夫だよ」

「ごめんな。俺気づいてやれなくって。…一応彼氏…なのに」

「なんでテッドが謝るの。わたしの体調管理がなってなかったからだよ」

けど俺が気づいてたらここまで悪くならなかったかもしれない。

「仕事が忙しいからってあんまり寝てなかったし食事も適当だったからなあ〜」

あはは、と笑うミヅキ。確かにここ最近ミヅキは働きづめだった。ずっとパソコンや書類につきっきりだったように思える。

「今さら遅いかもしらねぇけど、ミヅキがよくなるまで俺が看病してやる」

「えっ!い、いいよ…。なんか申し訳ない…」

「申し訳ないのは俺の方だって。それに俺がやりたいだけだし」

せめてミヅキが良くなるための手伝いくらいしたい。そう強く言えばミヅキは最初は遠慮していたもののしぶしぶ納得してくれた。

「…じゃあお願いします」

「おう、任せろよ。俺料理だって掃除だってできるしな!」

「本当にありがとうね…」

「気にすんな」

ミヅキの嬉しそうな顔を見て俺まで嬉しくなった。…これは今日の晩ご飯頑張んねぇとな。なんて考えてたら何かが手に触れた。

「おわっ!」

それはミヅキの手だった。ミヅキの手が俺の手を握っている。

「ビックリしたー」

「…ダメかな」

「!そんなわけねぇよ」

ちょっと、いや結構驚いた。けど、嫌とか絶対ありえない(むしろ嬉しい)。ゆっくりとミヅキの手をにぎり返すとミヅキは嬉しそうに笑って照れくさくなった。

「いきなりごめんね」

「…謝ることじゃねぇよ」

「ありがとう。…なんか人肌恋しくなっちゃって」

えへへ、と笑うミヅキの笑顔にキュンとした。顔が熱い。…なんか俺まで熱がうつった気分だ。

「まあそんな時もあるさ」

「…わたしテッド優しいし、たまには風邪もいいかな〜、なんて」

なんちゅうことを言うんだ。ちょっと文句を言ってやろうかと思ったがミヅキが嬉しそうだからやめた。…俺が風邪を引かしたことに責任感じてたのがバカみたいだ。

「アホかぁ!…もう悪化しないように寝てろよ。寒いんだったら毛布もう一枚持ってきてやるから」

「はーい」

喉も痛くて、顔も真っ赤なのにどこか嬉しそうなミヅキを見て調子が狂うと思った。

「早く風邪直せよ」

「うん」

「これでも本当に心配したんだからな…」

「ごめんね…」

「謝るなって」

ミヅキに謝られるとすっげー調子狂う。蒸気した頬やうるうるとした目元に何かくるものがないかといえば嘘にはなるがやっぱり、いつもの元気な姿に戻ってほしい。ミヅキには笑顔が一番似合うから。

・・・
120203
幻水アンソロ企画さまに提出。遅くなって申し訳ありませんでした…!せっかくなのでだいすきなテッドくんで書かせていただきました。テッドくんに看病されたいなあ、と(笑)楽しく書かせていただきました。ありがとうございました!

乙女座のユニコーン