「わたしとデュオが付き合いはじめて今日でもう五年だね〜」
「なんかすっげーあっという間だったよなあ。五年間っていうと俺らいま二十歳だから人生の四分の一を占めてんのに」
「わたしたちが出会った時は十五歳の戦争真っ只中だったもんね」
「そうだなあ。しっかしあの時はまさかこうして美月と恋人同士になるとは思ってなかったな。いやあ〜ビックリだぜ」
「だよね〜」
わたしとデュオは戦地で出会い、恋に落ちた。だけどどちらもいつ死ぬか分からない身。だからお互いが好き合っていても“恋人”という仲にはならなかった。
「戦争が終わって…デュオがわたしの元を訪ねてきてくれなかったらわたしたちきっと恋人どころかもう二度と出会ってなかったよ」
「あの時は相当美月のこと探し回ったからな。家に行ってみてもお前いねーし、色んなやつに聞きまくってたどり着いたんだよな…」
「…ありがとうね」
「おう」
デュオが行動を起こしてくれていなかったらきっと今のわたしの幸せはなかった。すごく真剣な眼差しでちょっぴり頬を赤く染め好きだ、付き合ってくれ。そう言ってくれたあの日のことは今でも鮮明に覚えている。
「俺、王子様みてぇでかっこよかっただろ?」
「えっ?聞こえないなあ」
「…ひっでー」
うそだよ。すごくかっこよかった。王子様…ってよりはナイトって感じだったけどね。そう思うとデュオが愛しいという気持ちが溢れてきて、ぎゅっと抱きついた。
「美月は甘えんぼうだよなー」
「…だってデュオ大好きだもん」
「…ありがとな。俺も、好きだぜ」
戦地でのわたしとデュオとの出会い。そしてあのコロニーの中でわたしを見つけだしてくれたこと。それってすごい奇跡。
「…ずっと一緒にいような」
「デュオがそういうこと言うの珍しいね」
「アホ、いま俺も甘えんぼうモードなんだよ」
そういうデュオが可愛いくて、胸にうずめられたデュオの頭をぎゅっと抱きしめた。わたしたちきっとずっと一緒だよ。保証なんてないけどそう思った。
120120
乙女座のユニコーン