わたしはその日デュオの部屋に遊びにきていた。そしてデュオが先日わたしの大好きなシリーズのゲームを購入したということでプレイさせてもらっていた。…そう、わたしはゲーマーなのだ。
「うーん。倒せない!くやしい!」
「…美月〜。いつまでやってんだよ。俺と遊ぼーぜ」
「ごめん。ちょっと待って今いいところ」
「…美月」
デュオが立ち上がり、背後にデュオの気配がした。
ぎゅっ
「うわあああっ!」
び、ビックリした…。わたしの名前を呼ぶと同時に後ろからデュオに抱きしめられたのだ。背中にぬくもりを感じ、デュオがすりすりしているのだとわかる。…うん、すっごく嬉しい。だけどわたしのコントローラを動かす手は当然止まってしまい、戦闘には負けてしまった。
「ちょ、デュ、デュオどうしたの?!」
「…絶対ゲームより俺と遊んだ方が楽しいぜ」
「えっ…!」
嬉しいと言いつつもゲームに負けたことで文句を言ってやろうと思っていたけどその考えは消え失せた。顔は見えないけどなんだかデュオが拗ねている気がしたから。それがすごく可愛いくて。
「…デュオかまってほしかったんだね。可愛い」
「俺は意外にも寂しがり屋なんでね」
「はいはい。…ごめんね」
「ったくこのデュオ様よりゲームなんてお前くれぇしかいないぜ?」
「…すいませんでした」
「気をつけろよな。」
「…ひっ」
そう言いや否や耳をかぷ、とついばまれ息を吹きかけられ背筋がゾクリとした。
「ちょ…それくすぐったい」
「悲鳴なんかあげちまって…可愛いな」
わざとなのか再び耳元で囁かれわたしの心臓は高鳴りっぱなしだ。普段はあどけない感じなのにたまにいじわるなデュオにいつも翻弄されてばかりだ。わたしの頭からはゲームのことなんてすっかり離れていた。
「俺といいことしようぜ?」
そしていつのまにかわたしの目の前には天井とデュオの顔。なんでゲームしてたはずがこうなったんだろう。だけどそう言いニヤリと笑ったデュオの顔から目を離すことができなかった。
120129
乙女座のユニコーン