わたしはデュオくんの寝顔を見たことがない気がする。ふたりで同じベッドに入って寝てるんだけど気がついたらわたしの方がいつも先に寝ちゃってるパターンなのです。でもでも!今日こそはわたしの方がデュオくんより後に寝るんだ。それでデュオくんの寝顔を絶対に見たい。きっと天使のように可愛いんだろうなあ〜。

「…どうしたんだ、美月?」

「えっ、どうもしてないけど。なんで?」

「いや何かすげぇにやけてたからさ」

「な、なんでもないよ」

わたし顔に出ちゃってたのか!これじゃあ超危ない子じゃないか。気をつけなければ。ごまかすようにデュオくんの胸に抱きついた。

「わ、どうしたんだよ。いきなり」

「…なんとなく」

うーん、やっぱりデュオくんの腕の中ってわたし一番安心するかもしんない。すごくいい匂いするし。フェロモンむんむんなのかしら。

「ふぁ…」

癒されていたせいかなんだかちょっと眠たくなってきた。瞼が閉じそうになるのを必死に我慢して目を見開く。わたしの決意は固いのだ。

「デュオくんは…寝ないの?」

「俺?俺は美月が寝てから眠るよ」

「そっか…」

け、決意したのに…。睡魔には勝てなかった。もうだめ…やっぱり…寝ます。


「…やっぱり美月の寝顔は可愛いな」

デュオくんがそう言ってわたしを優しい目で見つめていたことも、そう言って唇にキスをしたこともわたしは知らない。

130221

乙女座のユニコーン