ボロボロの胴着でわたしの家を訪れた悟飯くん。トランクスくんと悟天くんと稽古をしたらしい。ちびたちが強くなるのは嬉しいけど、なんだか悔しい気もする。そう言って悟飯くんは笑った。

「それにしても疲れたなぁ〜。もうくたくたです」

「お疲れさま!朝から晩まで動きっぱだったもんね」

「そうですね。でもおかげでだいぶ勘が戻ってきました」

お父さんに少しでも近づけるように頑張んないと、そう意気込む悟飯くんが愛しい。

ぎゅっ

「美月さんっ?!」

「あんまり無理しちゃダメだからね。…まぁそう言ったって無理するんだろうけど」

「す、すみません…」

ぎゅうっと抱き締める力を強くする。胸板に頬をすりすりすると悟飯くんの体がピクリと動いた。チラリと悟飯くんの顔を見ると頬を赤く染めて、困った顔をしていた。眉も少し下がってて犬みたい。

「悟飯くん可愛い〜!」

「なっ!可愛いくないです!それに…美月さんが…抱きついたりするから」

ちょっとムッとしているようだけど可愛いものは可愛いんだから仕方がない。それにわたしを引き剥がすこともしないからあんまり怒ってないんだと思う。

「今日泊まっていかない??」

「えぇっ!い、いや…でも…」

「ね、いいでしょ?悟空さんとチチさんには電話しておくから」

「い、いやでも…」

「ダメ?」

「わ、わかりました…」

悟飯くんは何か言いたげだったこど上目遣いで見上げればしぶしぶオッケーしてくれた。わたしはけっこうあざといのかもしれない。

「…また生殺し状態になるんだろうなぁ」

「?
何か言った?」

「あ!いえ、なんでもないです!」

焦ったように手と顔ををブンブンと振る悟飯くん。必死な姿は可愛いけど何を言ってたのか少し気になる、けどあえて追求しなかった。たぶん聞いても教えてくれないだろうし、このあとたくさん甘えれると思ったらあまりにも些細なことだったから。

「すごく楽しみ!」

「ははは…」

お風呂も一緒に入ろうね、そう言うと悟飯くんは顔を真っ赤にした。可愛いくて悶え死にそうだった。

乙女座のユニコーン