「今日はプレゼントがあるんです」
「プレゼント?」
何かあったかな?誕生日とかではないけど…そう思いつつトランクスが差し出す小さな紙袋を受け取った。中をあけると赤いベロアリボンがついた髪飾りが入っていた。
「わぁ、可愛い〜!!これ、本当にもらっていいの??」
「もちろんですよ、そのために買ったんですから」
「ありがとう、トランクス」
「どういたしまして」
なんでくれたかは謎だけどやっぱりプレゼントは嬉しいものだ。これ、すっごく可愛いし。そ、それに…好きな人からの送り物だもん。毎日絶対つけよう。
「いやぁー、本当に嬉しいなぁ」
「良かったら今つけてみますか?」
そう言うとトランクスは鮮やかにわたしの手から髪飾りをとると、わたしの髪を耳にかけた。
「なっ…!」
「うん、やっぱり似合ってる」
耳の上にリボンをつけ、満足そうに微笑むトランクスの笑顔はかっこよくて女の子はみんなメロメロになってしまいそう。けど、わたしはトランクスに髪を触られたり顔が近かったりで見とれている余裕なんてなかった。
「美月さん、顔が赤いですけどどうしましたか?」
「…な、なんでもない、です」
お前のせいだよ!なんて言えるはずもなく口ごもってしまう。ていうかどうしましたかって…トランクス天然すぎだと思う。
「そ、そういえば何でこれくれたの?」
話を逸らしたかったし、疑問に思ってたから聞いただけだった。けど、次はトランクスがわたしの言葉に顔を赤くした。
「…美月さん色んな人と仲がいいから、俺もそんな中の一人だと思うと悔しくて。美月さんにそう思われるのも嫌だと思ったんです」
「えっ、」
それってそれって…、都合のいいように解釈すればトランクスはわたしと友達以上になりたいってこと?(これで一番の友達になりたいとかいう意味だったら消えたい)
「俺、美月さんが好きです」
「…えええぇっ!?」
「そんな驚かなくても」
「いやいやいや…」
驚くだろ、普通。だって両思いだといいなぁ〜とか考えてたくらいでまさか好きって言われるだなんて思ってもいなかった。
「よく考えてトランクス。わたしだよ?だれかと間違えてない?」
トランクスみたいなイケメンがわたしと付き合うとかむしろ申し訳ない気すらする。
「美月さんがいいんです。美月さんでないとダメなんです」
「!」
そう言うやいなやわたしをぎゅっと抱き締めるものだから思考回路は完全ストップ。動けなかった。いや、動かなかった。トランクスは冗談で言ってるわけじゃない。声と態度でわかる。
「わ、わたしも好き」
「っ美月さん!」
ぎゅうう
「ト、トランクス…ぐるじい」
「す、すみません」
感情が高ぶったトランクスの抱き締める力が強くなって骨が折れるかと思った。けど今はその痛みさえ愛しいと思ってしまった。
乙女座のユニコーン