グリーンのお見舞いもあってか次の日はなんとか声がちゃんと出るレベルくらいには回復した。が、やっぱりまだしんどいってことにはかわりないしみんなに風邪を移しかねないのでもう1日休むことにした。お母さんも仕事に行って妹たちも学校に行っている…のになぜか玄関の方から足音が聞こえた。そしてその足音はどんどん大きくなりピタリと止まった。えっ、わたしの部屋…?

ガラッ

「美月ー!!!」

「えっ、グ、ググググリーン??」

な、なんでグリーン…?って、あーっ!!わたしまたグリーンに連絡入れるの忘れちゃってた…。

「ごめんっ。連絡入れるの忘れてた…」

「おめーなあ!!いつもの場所に来ねーから来てみれば案の定これだ」

全く、とぶつぶつ言っているグリーン。…これは完璧にわたしが悪い。これじゃこいつ学習能力ないって思われても仕方ないよね。…本当に申し訳ない。

「本っ当にごめんね。昨日の今日なのに」

「本当にな。…まあ終わったことをグチグチ言ったって仕方ねぇ。ところで美月、…まさか家にひとりか?」

「?ひとりだよ」

「なにー!!!」

「えっ、何?」

はあ、とため息をつくグリーン。えっ、なんで呆れてるのかな。

「ひとりなんてダメだ!俺も学校休む」

「えっ!なんで休むの?!」

「美月の看病するに決まってるだろ」

「えー?!いやいやいや、大丈夫。昨日グリーン看病してくれたから今日はそんなにしんどくないし…」

「だー!!何かあってからじゃ遅いんだよ!とにかく休むんだよ」

そう言って携帯をとりだし学校に電話をかけはじめるグリーン。…もうダメだグリーンは本気だ。これは止められない。黙って聞いていたら風邪なんで学校休みます、って言ってた。いや風邪じゃねぇだろ声めっちゃ明るいし。だから絶対来いって言われるでしょー、そう思ってたら電話を切り終えたグリーンが「俺学校休むから」。…先生ー!!

「え!許してくれたの先生?!」

「普通〜に許してくれたぜ。俺の担任けっこう適当だからな」

「…はは」

適当というか放任というか。…とりあえず今日はグリーンとここに二人きりか。…なんか緊張するな。だ、だだだだだって…好きな人、だし。さっきも二人きりだったけどあらためてそう思うと顔が熱くなる。

「…ていうか美月、俺昨日お前にもっと俺を頼れって言ったよな?だから今日も真っ先に俺に連絡してほしかった。」

「……」

「迷惑とか考えんなよ?むしろ俺、頼られた方が嬉しいからな」

「…うん、ありがとう」

やっぱりグリーン優しすぎる。

「じゃあ今日はよろしくお願いします」

赤くなったのを悟られないように鼻から下を布団で隠しそう言えば笑顔でおう、と返された。どうしよう、グリーンがイケメンすぎる。

111224

乙女座のユニコーン