「…ていうか美月は妹としか見られてないって言ってたけどよ、それはこっちのセリフだぜ」

「え?」

「俺、ずっと美月に兄貴だと思われてて恋愛対象なんかじゃねぇって思ってた」

「そ、そうなの?!」

まじですか。じゃあわたしとグリーンって前々から両想いだったんだ。…しかも勘違いの内容まで同じ。勝手にすれちがってただけだったんだ。なんかヘナヘナと力が抜けていく気がした。

「お、おい美月!」


「わたし…今なら死ねる」

だって幸せすぎるもん。

バタッ

勢いで布団に倒れこむと背中に痛みがはしった。

「痛ーっ!!」

「ちょ、どうした美月?!」

「携帯の上に倒れちゃった!痛い…」

起き上がり寝転がっていた部分を確認すると携帯電話がおいてあった。…わたし超ばかじゃん。気づかずに寝転がって勝手に叫んだりして、グリーン絶対アホだと思ってる。

「な、なんかごめん…」

さっきまで甘い空気だったのにぶち壊しちゃって申し訳ない……。

「美月がアホなのはいまにはじまったことじゃねえよ。それより背中大丈夫か?」

「いやいや今のたまたまだもん。背中は大丈夫だよ、こんなのしょっちゅうで慣れてるし」

わたしはそそっかしいらしく、こんなアホみたいなことするのはしょっちゅうだ(注意力が散漫なんだって……)

「…一応お前女なんだから気をつけろよ、傷とか残っちまったら嫌だろ?」

「うん…あ〜まあ。でも名誉の勲章?みたいな?」

「やっぱりアホだ。…まあそんなアホが好きだっていう俺はもっとアホなんだろうけどな」

「ぅえっ!」

「なーに顔赤くしてんだ。さっきだって好きだって言ったのによ」

「…グリーンも顔赤いよ」

「お、俺は赤くなんて…ねぇよ」

ふたりとも顔は真っ赤になってりんごみたいになってる。コホン、とグリーンは咳払いをして。

「まあ俺がこれからも美月の面倒見てやるよっ!」

「………よろしく」

こうしてわたしたちは恋人同士になりました。これ絶対ナナミさんとかレッドに何か言われるんだろうなとか思ったりしたけどどうだっていいや。でもきっと祝福してくれる。グリーン、これからもよろしくね。

end/120108

乙女座のユニコーン