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【ワンパンマン】【主人公】
名前:チユ
性別:女
年齢:18歳
種族:人間
職業:学生兼アルバイト
人称:私
外観的特徴
肌:かなりの色白。蒼白に近い。
顔:綺麗な顔立ち。眠たげに見える目のせいで、幸薄そうに見える。
瞳:赤い瞳。眠たげに見える目付き。
髪:黒髪。前髪は真ん中分け。ロングで緩くウェーブがかかっている。
服装:基本的には制服のセーラー服。私服は大人っぽいものを好む。
身長:165cm
体重:基準値以下
体格:痩せ型
性格的特徴
表情の変化が乏しく、口下手なので誤解されやすい。
根は誠実で、お人好し。
一途で愛情深いが、自分に対する愛情に臆病な面がある。
好きなもの:サイタマ
嫌いなもの:独りでいること
趣味:
能力:自分以外の怪我を治す治癒能力。
家族構成
生い立ち
そのいち
私には好きな人がいる。年齢は7つ上の25歳。会社員じゃなくて、趣味でヒーローやってるとか言ってるからきっと無職。でも、本当に強い人。プロじゃなくて趣味でやっているだけだからあまり認知されていないけど、彼に勝てる人なんていないんだと思う。
そんな彼と私の関係はきっと幼馴染のようなそんな関係。もう8年くらいの付き合いになるけど、彼にとっては私は妹みたいとしか思われていない。彼を好きだと意識してから、お兄ちゃんじゃなくて名前で呼んでみたりしたけど、きっと全然気づいていない。
見た目は普通だと思う。でも、気が付いたらハゲていた。多分、身体を鍛え始めてからだったと思う。ハゲてしまった時の何とも言えない表情を今でもよく覚えている。
無職で、鈍感で、ハゲで。でも、彼が優しいことを私は知っている。彼に救われて今の私がいるんだ。だから、妹というポジションでもいいから彼の傍にいたい。
「おーい、チユ」
後ろからかけられた声にピタリと足を止める。彼の…サイタマの声だ。振り返ると買い物袋を片手に持っているサイタマの姿があった。
「なんだ?学校終わったのか?」
「…終わった」
「そうか。あ、材料あっからオレんちで夕飯作ってかね?」
「…別に、いいけど」
「お前の飯うまいからなぁ」
その言葉の一つ一つが私をどれだけ喜ばせているかなんて、きっと彼は気づいていないのだろう。彼に喜んでもらうために必死で覚えた料理。彼が私を求めてくれるのなら、私はきっとなんだってできる。
「じゃあ、帰るか」
差し伸べられた手をそっと握る。これはいつものことで、私がひとりが嫌いだと知っているから、差し伸べてくれる。夕飯に誘ってくれるのもそう。
そんな彼の優しさに私は落ちていくのだ。
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そのに
両親を早くに亡くした私は昔からひとりぼっちだった。ひとりぼっちは寂しくて、誰か傍にいて欲しくて。初めて自分のチカラを他人の前で使ったのは、そんな寂しさをなくしたからだったと思う。
治癒能力、それが私が生まれてからずっと持っていたチカラだった。どんな怪我でも私が手をかざすと緑色の光が出てきて、その傷を癒してくれた。両親が生きていたことろはこのチカラを決して使ってはいけないと言われていたけど、私には何故なのかわからなかった。
そして、本当の意味で理解したのは初めて他人にチカラを使った時だった。知らない男の子が怪我をしていて可哀想だと思ったのもあったし、これをきっかけにひとりぼっちじゃなくなると思っていた。
『化け物…!』
でも、このチカラは他人に見せてはいけないものだった。その私を拒絶するような瞳は、私が異端なのだと雄弁に物語っていた。私は逃げるようにその場を立ち去り、それ以来その男の子と一度も出会っていない。
そして、私はその日以来、他人の前でそのチカラをつかわなかった。でも、怪我をしている動物を見つけるとどうしても放っておけなくて、動物相手にはこっそりとチカラを使っていた。
彼と出会ったのはそんなある日だった。
野良猫に会いに行くため、抜け道を通って路地裏へと向かう。いつも野良猫のたまり場になっているそこには、猫はおらずに代わりに高校生ぐらいの男の人がぼろぼろになって倒れていた。
「え、あ…」
恐る恐る近づいて見るが、どうやら意識がないみたいだ。その事にホッと息をつくが、これからの事を思って眉が下がった。
見ているだけで痛々しい傷を負ったこの人を助けてあげたいと思うが、恐らくチカラを使ってしまうと目を覚ましてしまうだろう。そのときにどんな言葉を投げかけられるか想像しただけで、手が震えてきた。また、拒絶されてしまうのだろうか。
でも、放っておくことなんてできなかった。震える体を無理やり動かすと、男の人の傍らに座り込む。お腹辺りに手を添えると、手から緑色の光が溢れて男の人を包み込む。段々と傷が癒えていくことに安堵の息が漏れたが、ピクリと反応したその瞼に思わず肩が揺れた。
「ん…あれ……」
男の人が目を開けるころには傷はほとんど癒えていたが、やはりチカラを使っている最中に目覚めてしまった。傷が完全に癒えたのを確認して、かざしていた手をそっとどかす。男の人がこちらをじっと見ていることには気づいていたが、顔を上げることはできなかった。
「これ、お前が治してくれたのか…?」
「……」
唐突にされた質問に声を上げることもできずに、戸惑いながらもこくりと頷いた。すると男の人がこちらに手を伸ばしてきたので、思わずぎゅっと目をつむった。てっきり殴られるのかと思ったが、その手は優しく私の頭を撫でていた。驚いて顔を上げると、そこには何を考えているのかわからない表情があった。
「ありがとな、もうどこも痛くねーや」
「……く…ないの…?」
「ん?なんだって?」
「きもちわるく、ないの…?」
恐る恐るした質問に対して、男の人は首を傾げた。
「なんで?」
「だって…へんでしょう…?こんな、チカラ…つかえる、なんて」
「別に。俺は助かったけどな」
決して優しい言葉を掛けられたわけじゃなかった。普通の表情で、なんでもない話をするような感じだったけど。
でも、その『普通』が何よりも嬉しくて。
「え…お、おい!」
男の人が戸惑っているのはわかっていたけど、あふれ出る涙を止めることはできなかった。
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そのさん
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