○○が好き!
夏油傑 not離反
欲が高まり初めての2人相手のお話を書いてみました。
夏油さん、五条さん共に口調が迷子なのは見逃してください‼︎
───────────────────────────────────────
「絶対ソースだって!」
「間違いないのは醤油だよ」
「「……はぁ?! ねぇ! 夢子はどっちがいい!?」」
「そうだね、とりあえず手に持ってるもの置いて座ったらどうかな?」
目の前でそれぞれ主張する調味料を持ち言い争っている男2人━━五条悟と夏油傑━━は言われた通り席に着くがまだ揉めてる、朝から元気なことだ。
そもそもなぜ2人と朝から共にいるのか、それはこの2人と恋人になった翌日、昨日からスピード同棲を始めたからである。
始まりは高専時代、なんとなくアプローチされている事は分かっていたしそんな2人に私は少し惹かれ始めていた。
だけど10代の頃はまだ2級にしかなれていない自分に引け目もあり2人に真剣に向き合えず、それにどちらかを選ぶと選ばなかった方を傷付ける事が怖くて行動できなかった。
20代前半は1級になるもその頃には色々ぶつかる事があった2人が自分達で問題を乗り越え、それぞれの道を歩み始めていた。そして2人の私へのアプローチは落ち着いており違う人との噂を聞くようになった事から、もう自分には興味がないのだと思い私も忘れるように他の人とお付き合いをするように。
そして26の今、私はあの頃は少し寂しく思いながらも思い出として心にしまい良い同期でいたつもりだった。でも2人は私への思いを忘れないでいてくれたらしい。
確かに別の人と一緒になる事はあったようだけど、それもお互いにそれぞれ相手と付き合った方が私が幸せになれるのではないかと悩み、遠慮が生まれてしまったからとこ事。
だけど私がどちらとも付き合わず別の人と付き合う様になり、それが許せなかった2人は真剣に話し合った結果3人で付き合えばいいとの結論に至ったらしい。
どうしてそうなるのかと思ったけれど最強2人は考えも最強だったとしか言えない、そしてそこからの2人は凄かった。
今まで何もなかったのが嘘の様に会う度口説かれ、いい雰囲気だった補助監督さんはいつの間にかいなくなり、とうとう先日告白され2人への思いを再び心に灯していた私は本当に良いのか何度も確認した上で3人でのお付き合いを始める事になった。
そして次の日にはこの部屋に案内されていた、自分でもまだ意味わからない。
昨日言われた事によると最悪のパターン私は此処に閉じ込められる事になっていたらしい。
本当に意味がわからない、そんな危険な思考回路になる前に段階があったでしょう。
とりあえず3人でのお付き合いを受け入れ全員ハッピーライフをおくる事が出来る選択をした自分を褒めに褒めた。
そしてそっと嫌ではないけど同棲は早いのではと言った瞬間2人の瞳のハイライトが消えたのを見て、あ、これ断ったらダメなやつだと判断した私は今まで住んでいた家にある荷物はまた後日此処に運ぶ事にし、必要最低限の生活ができる分は何故か(…)既に用意されていたのでこの部屋に昨日から3人で住み始めた。
昨日の夜の事は思い出すのも恥ずかしいので割愛する、言える事はあの夜を乗り越え腰が死んだだけで済んだ自分をまた褒めた、よく頑張ったね私の体。
そんなこんなで今日初めての朝を迎えたのだが……
「だーかーらー、目玉焼きにはソースだって。醤油をかけるなとは言わないけどさ、夢子にはソース!」
「別に私もソースも悪いとは言っていないだろ、でも私は醤油の方が夢子の口には合うと思うと言っているんだ」
「ソース!」
「いや、醤油だ」
動けない私を気遣い朝ごはんを作ってくれた2人、メニューはご飯にお味噌汁、サラダに焼き魚、そして目玉焼き。
「夢子ソースはいいよ〜、やっぱり朝だからこそ濃い目の味付けでガツンといかなきゃ。それに目玉焼きは洋食! だからソースが合うと思うんだよね〜」
「夢子醤油がおすすめだよ、朝はさっぱりいきたいよね。それに今日はご飯にお味噌汁、それなら和風に醤油が合うと私は思うよ」
「もうそれぞれ好きなものをかけようよ……」
「「傑(悟)はもう好きなのでもなんでも良いけど夢子とは一緒がいいからダメ!」」
「子供か‼」
「子供でも良いからさ、ソースかけよう?」
「キミと一緒というのが大事なんだ、だから醤油をかけないかい?」
2人とも引く気配がない、どうしたものか……というかそもそも
トンっ
私はあるものをキッチンから持ってきて机に置く。
「……私目玉焼きにはみそだれなんだよね」
「「え」」
「だからどっちもかけないの」
そう、私は何にでも基本みそだれ。
特に献○いろ〇ろ味噌、これ何にでも合うから好き。
「だからソースも醤油もいらないよ? 昔からだから知ってると思ってた」
「いや、確かによく使うとは思ってたけど……目玉焼きもなの?」
「私もおでんにかけてるのは見たことあったけど……」
「ね? 食の好みは一緒に住む上で大事だけど、かけるものを変えれるやつはそれぞれ好きにしようよ。これから長く一緒に居てくれるんでしょ?」
2人は顔を見合わせて黙ってしまった。
「高専の頃は寮だったし目に見えるところもあったけど、やっぱり完全に一緒に住むって其れとは違うと思うのよ。それにお互い大人になってから知らない期間もあるわけだし」
「それは、そうだね。特に君はフリーだし高専にいる時間も長いわけじゃなかったから」
「私達は高専に所属してくれたら嬉しいって言ったのにね」
「しょうがないじゃない、あの頃はあそこを......というより2人と距離を置きたくなったんだもの。なんでかは......ね」
「う、それは......」
「まぁ......私達もあの頃は臆病だったんだよ」
「それは私も......ん、とりあえず! 私と一緒なのが良いのは嬉しいけど、お互いに1人の人として無理せず私たちらしく暮らしていこうよ。不満は絶対出ると思うけど譲り合ったり相談したり、それが一緒に暮らすってことだと思うよ。なにより! 私も好きなもの食べたい!!」
味噌だけは譲れないの、ごめんね二人とも! 食は大事!!
そんな私に悟も傑も一瞬固まるもすぐに顔を緩め微笑む、そして私の横に来るとそれぞれ手を取り右手を傑、左手を悟の頬に当てられる。
「はぁ、最後のが本音だろ。でも確かにそうかもね、ごめんね夢子」
「私もすまなかった夢子、好みを変えられるのは嫌だったよね。君と一緒に暮らせることに昨日から感情が高ぶっていたみたいだ」
「ううん、分かってくれてよかった。それじゃ折角2人が作ってくれたんだから冷めないうちに食べよう?」
「「うん/ああ」」
2人は少ししゃがむと私の頬にキスを1つおとしてから向かいの席に座った。
やっとご飯を食べられそうだ、それぞれ好きな調味料を持ち目玉焼きにかける。
「では」「「「いただきます!」」」
こうやって3人でこれからも生きていくのかな、大変そうだけど色々寄り道しながらもやっとしっくりくる形に落ち着いた気がする。
「悟、傑」
「ん?」
「なんだい?」
箸をおいて気持ちが伝わるように愛しさを隠さず2人に顔を向ける。
「ご飯美味しいよ、ありがとう! 2人とも大好き!」
「「!」」
「可愛いこと言ってくれるね、僕は愛してるよ。ねぇご飯ぐらいいくらでも作るからさ、ずっと一緒にいようね」
「君は私達をどうしたいのかな、私も愛してるよ。君と一緒にいるためなら何でもする、もう逃がさないから」
「「だから今夜も眠れると思わないで」」
「え」
先ほどまでのほのぼのとした雰囲気は消え2人の目には確かな欲が見えた。
これは、墓穴を掘ったかもしれない......でも、昨日の夜を思い出しても嫌と言えない私も対外かもしれない。
「任務もあるからお手柔らかに」
「無理、安心してよ傑が行くから。アフターケアは僕に任せて」
「何言ってるんだい悟キミが行きな、特に明日の夢子の任務は猿と接するのが多い任務じゃないか。アフターケアは私が完璧にこなすから」
「あぁ゛?」
「なんだい」
あぁ穏やかな食卓が崩れていく、ここまで思われるのも嫌じゃないけど今後は発言にもっと気を付けよう。
「とりあえず2人共ご飯中は喧嘩禁止! 任務も私が行くから、やっぱり今夜は無し!!」
「「それは嫌だ!!」」
その後3人で言い争うことになり今日の予定が大幅に遅れることになったのは言うまでもない。
そして明日の任務はどうなったかというと......なぜか1級の任務に特級が2人もおり、常にどちらかに運ばれる女性が居たそうだ。
「もうっ、なんでこうなるの」
「しょうがないでしょ〜、夢子が往生際が悪いから」
「そうだよ、それにそんな状態にしたのにまだ行くって聞かないし。それならこの方がはやいだろ?」
「なんで私が悪いみたいになってるの......」
「でも嫌じゃないだろ」
「それともこんな私達は嫌い?」
「......ずるい、臆病で意地悪でちょっと病んでるところもあるけどさ。そんな2人が好き」
「「知ってる。私/僕も夢子が好き」」
2025 03.26