主に半兵衛受けのお話が多いです。
渇き 3
渇き 2の続き、信半、光半
縛られた両手をぎゅっと握り心の奥から湧き出そうとする恐怖を押し込める。微かに睫毛を震わせながらも懸命に抗おうとする姿に、信長は笑みを浮かべた。傷口を抉った後は、舌を首筋から鎖骨へと移動させる。するとその感触から逃れるように白い身体がうねった。
「ん……うぅっ……」
ヌメっとした感触に悪寒すら覚えるがそれも初めのうちだけ、すぐに淡い快感に変わり上げる声にも艶が出る。白い胸の飾りに舌を這わせ、転がすように弄べば甘い息が漏れた。
「あ……は、ぁ……ん」
軽く歯を立てれば身体をびくつかせ、舌先で潰すように舐めれば悩ましげに声を上げる。徐々に湧き上がる快感は半兵衛の中心に熱を持たせ、既にそこは頭を持ち上げ存在を主張していた。だが信長はそれを無視し、胸元から口を離すとカチャカチャとベルトを外し自身の肉棒を取り出した。そして半兵衛の顔を挟むように両膝をつき、その肉棒を口元へ当てる。
「咥えろ」
「……」
半兵衛は何も言わず、それに舌を這わせる。そして少し口を開いた途端、信長は無理矢理そこに肉棒を突き立てた。
「ん゛んっ……ぐ……っ」
喉の奥まで遠慮なく突き立てられる肉棒を必死に半兵衛は咥える。込み上げる嘔吐感に耐えながら、口を窄め舌を使えば信長は満足そうに笑みを浮かべた。そして、しばらくその様子を遠くから見つめていた部下へ声を掛ける。
「光秀」
突然呼ばれたにもかかわらず、光秀は待ち構えていたかのように承知致しました、と返事をするとソファから立ち上がった。そしてギシッと音を立ててベッドに上がると、放り出された半兵衛の白い脚を開かせその間に身体を滑り込ませる。
「羨ましいですね重治さん、私も早く……こうして信長公に愛でられたい」
「光秀、貴様には安土に戻った時にくれてやる。さっさと済ませろ」
「あぁ恐悦至極にございます、信長公……!」
信長の言葉に喜び光秀は細い目を一瞬見開き笑った。そして上着のポケットから小さな入れ物を取り出す。入れ物の中身はローションらしく、それを手の平に垂らすと半兵衛の後孔に指を這わせた。その感触に驚き身体をびくつかせる半兵衛の反応に微笑みを浮かべ、撫でる後孔の中へ指を挿入させていった。
「っ……ん゛……うっ」
「少し痛みましたか?申し訳ありません」
言葉は発せないものの、漏れる声に苦痛が混じっていた。心の篭っていない詫びを述べながら光秀はゆっくりと半兵衛の中を解していく。
「ほら、増やしますよ。力を抜きなさい」
「ふ、んん……っは……んっ」
「休むな、舌を使え」
後孔に意識を取られていると信長から不服の声が上がり、頭を掴まれて無理矢理動かされる。その間にも後孔に蠢く指は二本三本と増えていき、中を解しながら時折前立腺を掠めて半兵衛に快感を与える。不意に光秀は半兵衛の肉棒へ舌を這わせた。
「んんっ!……うぁっ、ん……んぅッ」
突然の刺激に半兵衛が身を捩る。それでも二人掛かりで押さえ付けられては振り解けるわけもなく、与えられる刺激を受け入れることしかできなかった。下半身からじゅぐじゅぐと聞こえる水音は後孔を弄る指からか光秀の口淫からなのかもはや分からない。身体と口の自由を奪われ、更には前も後ろも同時に責められる半兵衛の身体は確実に熱を帯び絶頂へと向かっていった。だが光秀がそれを許さなかった。半兵衛が達しそうになるとそそり勃つ肉棒から口を離し、後孔の指は泣き所を避けて蠢く。少し落ち着いた頃に再び両方へ刺激を与え始める。それを幾度が繰り返せば、さすがの半兵衛ももどかしさに身が悶えた。
「信長公、お待たせ致しました」
不意に光秀は信長に声を掛けるとともに後孔から指を引き抜いた。そしてそれを合図に信長もまた半兵衛の口から肉棒を引き抜く。光秀は口元を押さえながら酷く咽せる半兵衛の後方へ回り、膝枕をするように半兵衛の頭を膝の上に乗せた。そして白い両膝を掴むと無遠慮に脚を開かせ、震える肉棒とひくつく後孔を信長へ曝け出した。
「……っ」
「おや、流石に少し恥ずかしいですか?ご安心なさい、恥などすぐ忘れてしまいますよ」
くすくすと笑いながら光秀は不気味に微笑みかける。そんな光秀を睨みつけながらも抵抗はせず、半兵衛はされるがままに身を任せた。開かれた両脚の間に身体を挟み、信長は硬く熱を持った肉棒を後孔へ押し当てた。そして体重をかけ、ゆっくり中へと押し進めていく。
「はっ……うぁ……」
指とは圧倒的に違う圧迫感。逃れることはできず何とか受け入れようと半兵衛は大きく息を吐く。信長は肉棒を全て埋め動きを止めると、半兵衛の後ろ髪を掴み身を屈めて無理矢理深く口付けた。
「んん……っ」
舌と舌を絡ませ口内を貪り、角度を変えて何度も口付ける。そして口を離すと同時に掴んでいた髪を解き、細い腰へ手を添えた。そして一言、低い声で囁く。
「鳴け、知らぬ顔よ」
途端に信長は激しく半兵衛の後孔を抉った。
「あぁぁッッ、ひ、ィあっ……あぁっ!」
激しい律動に半兵衛から悲鳴が上がる。それは苦痛ではなく快感を帯びた声であることは明らかだった。
「あ、んんっ……ひぁっ……」
「ふふ、イイでしょう?信長公に愛でられるのは」
まるで自慢をするかのようにうっとりと光秀が囁く。その様子とは裏腹に、逃れようともがく細い両脚を力強く掴んで固定する。平均より大きさも長さも勝る信長の肉棒は意図せずとも半兵衛の前立腺を掠め最奥を突き上げる。その度に触らずとも半兵衛の肉棒からは先走りが溢れ、つま先はぴんと伸び空を切る。開きっぱなしになった口の端からはとめどなく涎が伝い頬を濡らした。ふと、信長が律動を緩めて少し後ろを振り返る。もう一人、未だソファに座り顔すら上げない部下へ声を掛ける。
「貴様も鳴かせよ、猿」
「猿」と呼ばれた男はゆっくりと顔を上げると、硬く閉ざされた瞳を開き熱の篭るベッドへ視線を向ける。無意識に半兵衛も信長が声を掛けた方へと視線を向けた。澄んだ紫の瞳と燃えるような真紅の瞳が一瞬、交差する。その瞬間ーー半兵衛は身体の奥からカッと熱が湧き上がるような感覚に陥った。
「我は、遠慮致します」
ぽつりと呟くとその男はそれっきり顔を上げることはなかった。つまらぬ男よ、と信長が鼻で笑うと再び半兵衛に向き合い律動を激しくしていく。途端に半兵衛は身体の異変に気が付いた。
「ひッ……ああぁっ!い、やァッあっ、んんっあ……ッ」
これまで感じたことのない快感が身体中を駆け巡る。一突き一突きが脳髄まで響くように重く気持ちが良い。まるで全身が性感帯になってしまったかのようにどこを触れられても快感を覚える。
「あぁぁぁっひっぐ……んんぅあっ……」
「ほぅ……」
「おやおや、男色に興味のない方に興奮してしまいましたか?それとも彼を誘ってあげているのですか?」
「いっ……ちがっんああぁぁっ……ひあっ」
途端に敏感になった半兵衛の異変に気付き、二人がくつくつと笑う。光秀の言葉を否定しながらも身体は言うことを聞かず反応し続ける。半兵衛自身も何が起こったのか分からず混乱した。ただ分かるのは、あの「猿」と呼ばれた男に何か不思議なものを感じたということだけ。
「重治さん、余所事を考えているとまた叱られますよ」
光秀はそう優しく囁くと脚を掴んでいた手を離し、白い身体の中心で震える半兵衛の肉棒を掴んだ。そしてぎゅっと強く握り込むと上下に扱い始めた。
「い、やああぁぁァッ……ッ!」
紫の瞳がカッと見開き白い身体が曲線を描く。つま先をぴんと張り既に閉じることを忘れた両脚の間で信長は更に激しく深く律動を繰り返した。熱く絡みつくような半兵衛の中を太い肉棒で容赦なく抉り前立腺を突き上げる。ぽろぽろと目から涙が溢れさせ半兵衛の身体が限界を訴えた。
「んあぁぁっも……っ!い、く……いくいくいっ……あぁぁぁあッ!」
悲鳴にも似た声を上げながら半兵衛は白濁を放った。しばらく焦らされた肉棒はなかなか熱を手放さず、欲を放ったにもかかわらずそこは硬さを残したままであった。半ば惚けながら荒れた呼吸を整えようとする半兵衛に、信長は休む間も与えず律動を続けた。
「ひぁぁっや、だっ……も、動かなっ……あっあぁぁっ」
「休むな、と言ったはずよ」
「ッいあぁっ……っああ、んんあっ……」
涙を流しながらいやいやとかぶりを振る半兵衛を見て信長も光秀も満足そうに笑う。
「あっあっや、また……あっいく……ひぃぃぁぁぁあっ」
「くっ、余さず飲み込め……っ」
半兵衛の二度目の絶頂と共に、信長も半兵衛の中へと白濁を放った。後孔へ流れ込んでくる熱い液体に身震いしながら先程より少なめの白濁が半兵衛自身の腹を汚す。縛られながらも顔を隠そうとする両手を取り、光秀がその戒めを解いた。自由になった腕は特に何をすることもなくぱたりとベッドへ落ちてしまった。
「はぁ……はっ……」
事が終わりやっと与えられた休息に半兵衛は深く息を吸った。指一本を動かすのも怠いくらいに半兵衛は疲れ、そのままぐったりと横たわってしまった。だが不意に腕を掴まれその身体は起き上がり、信長と半兵衛の視界が反転する。信長の身体を跨ぐように膝立ちをさせられた半兵衛は状況を理解しその逞しい腹筋に手をついた。
「さすが、物分りが良いな」
視線を落とせば一度絶頂を迎えたとは思えないほどいきり勃つ肉棒がそこにあった。そのままゆっくりと細い腰を下ろし、気怠い身体に鞭を打って必死に信長の肉棒を咥え込み上下に擦りあげた。
「ふっ……は、あ……あぁっ……ひっん」
敏感になってしまった身体では自ら腰を動かすのはとても辛く、決して激しく動いているわけでもないのに動くたびに自身からは白濁混じりの液体が溢れてくる。震える両膝に鞭を打ち半兵衛は懸命に腰を上下させた。後孔は先程放たれた白濁が動くたびに溢れじゅぶじゅぶといやらしく音を立てている。息を荒げ顔を歪めながら腰を振る半兵衛の柔らかい髪を撫で、光秀は両手でその顔を包むと自分の方へと向かせた。そして軽くちゅ、と唇を重ねると優しく微笑みを浮かべ囁いた。
「重治さん、次はこちらも」
そう言われ突き出されたのは、熱を持ち硬く主張する光秀の肉棒であった。それを見るや否や半兵衛は何も言わずそこに舌を這わせ、戸惑うことなく口を開けて咥え込んだ。
「ああ、お上手ですよ……」
「ん、んんっ……はっんん……ふあっ」
「フ、先程よりも良い顔だな」
上も下も肉棒を咥え苦しそうに声を漏らす半兵衛の腰を掴み、下から信長は思い切り突き上げた。
「ふぁっんんんっ…!はぁっあぁんっ」
塞がれた口の隙間から声を漏らしながら半兵衛の身体が小刻みに震え、そして背中が仰け反った。量こそ出ていないがびくんびくんと跳ねる身体と熱に浮かされたように惚けた瞳から再び達した事がわかる。薬も道具も使わずに度々絶頂を迎えたことはなく、半兵衛自身も少し驚いた。
「重治さん、口を開けなさい」
口から肉棒をずるっと抜いて光秀が言うと、少し頬が紅潮した顔めがけて白濁を放った。少し遅れて半兵衛が口を開き、放たれた欲を必死に口へ収めようとする。間に合わず頬や顎に付いてしまった白濁を光秀が指で救い半兵衛の口元へ近付けると、紅い舌でぺろりとそれを舐めとった。
「ふふふ……貴方は本当に良い子ですね」
至極満足そうに光秀は笑い、柔らかい髪を指で遊んだ。快楽と疲労から視点が定まらずぼうっとする半兵衛だったが、再び下から突き上げられその瞳が見開かれる。
「あっ……もう、やめっ……ひ、ぃああッ」
「まだ終わらぬぞ」
「ええ、まだまだこれからですよ」
そう言いながら二人は数時間もの間、半兵衛の身体を弄び続けた。度重なる絶頂に気を失いそうになりながらも半兵衛はそれに耐え、声が枯れるのではないかというくらい鳴き続けた。そして、ついに気を失ってしまうその寸前まで、半兵衛の頭の中に焼き付いて離れなかったのはーーあの燃えるような真紅の瞳だった。
To be continued...
半兵衛様の身体にこんなにも無理をさせたくなるのは何故でしょうか。まだ続きますのでお付き合いいただければ幸いです。
- 9 -
*前次#
朝顔の夜