主に半兵衛受けのお話が多いです。
『この城、落としてしまおうか』
戦国、龍半、監禁、捏造重矩
「あとは任せた。しばらく俺の部屋には来るな、声も掛けるな」
軍議の場を後にした斎藤龍興がその言葉を残し自身の部屋へ籠って早三日。その間家臣たちは命令に背くことはなく、龍興の部屋に近付かず各々の仕事を成す。食事を運ぶ侍女のみが部屋へ向かうことは許されたが中へ入ることはできない。斎藤家の力を過信し、主の不在に誰も不安を抱くことはない。この三日間、軍議も政策も主無しで行われた。そしてもう一人、主の龍興と共に姿を見せなくなった男がいた。
*****
「はあっ…あ、あぁ…っ」
衣類など纏わず裸体のまま何日経ったのか、部屋の隅に投げられた二人分の着流しを見てぼんやりと半兵衛は思った。だがその思考も突き上げられる刺激にすぐ掻き消され、口から意味をなさない言葉だけが発せられる。
「ああっ…ひ、いあ…あっ!」
うつ伏せた白い体を押さえ付け、龍興は思うがまま半兵衛の身体を貪る。隣国の大名達が羨む知識と武術、容姿を兼ね備えた天才軍師竹中半兵衛。そんな男を手の中に収め、己の好き勝手にできる優越感に龍興はにやりと笑った。半兵衛をこの部屋に閉じ込め、無理矢理身体を開いて早三日。最初の夜、部屋へ呼びつけられ組み敷かれた時には顔を真っ青にして抵抗していた半兵衛だが、今では抗うことを諦め、されるがまま龍興の行為を受け入れていた。
「は、っ…」
浅い息を吐きながら龍興は律動を止めない。額から流れる汗が白い背中へぽたぽたと小さな水溜りを作る。熱く畝る中を深く抉るように突き上げれば悲鳴に似た声が上がる。
「ひっあ…いあぁっ、あっ!」
込み上げる嗚咽感と快感に澄んだ紫の瞳に涙が滲む。この三日間寝る間もなく与えられる刺激にひたすら鳴き続け、柔らかい声は枯れてしまった。整った口は閉じる暇も与えられず常に涎が伝い、白い身体は仄かに紅く染まっている。
「い゛っ…!」
不意に半兵衛が顔を顰め声を濁らせる。龍興が押さえ付けた半兵衛の肩に爪を食い込ませたのだ。痛みに身体を捻ろうとするが抗えるだけの力はすでに残っていない。半兵衛が身を固くするのと同時に後孔の締まりがよくなり龍興は動きを早める。
「い、だっ…あっあぁ…んんっ」
「…っ出る……っ」
ぼそりと呟くとより一層腰を深く打ち付け龍興は歯を食い縛る。肩に食い込ませる指先にも力を加え、更にきつく締まる後孔の中へ白濁を放った。
「あ゛っ、…うぅ…」
己の中へ流れ込むどろりとした感覚に半兵衛は身を震わせる。収まりきらず溢れ出る白濁が太ももを伝い寝具へ染みを作った。二人分の汗と涎と精液で寝具は湿り、とても眠るための道具としては使えない状態になっている。しばらく動かずに呼吸を整えていた龍興はずるりと半兵衛の中から肉棒を抜き出し、湿った寝具に腰を下ろした。そして寝具の傍に置かれた酒器に手を伸ばし盃に酒を注ぐとぐいっと一気に飲み干した。
「おい、生きてるか」
うつ伏せたままピクリとも動こうとしない半兵衛に龍興は声を掛ける。それを合図にのそりと半兵衛は身体を起こし、龍興に背を向けるように座った。それが意味をなさないことは分かっていたが、今の半兵衛に出来る小さな抵抗だった。
「もう…戻ってもよろしいでしょうか」
振り返りもせず半兵衛が問う。震える細く白い身体に点々と滲む血の跡が痛々しい。その全てが自分が付けたものだと思うと龍興は楽しくて仕方がなかった。
「さて、どうだろうな」
にやりと笑い龍興は盃を投げる。からんと乾いた音を立てて盃が床に転がるが龍興は気にも留めず、震える身体を抱き寄せた。触れられた瞬間、びくりと身体が跳ねたのは恐怖からではなく反射であった。背中に感じる体温は行為と酒のせいかとても熱く感じる。
「次はお前の番だな」
耳元でそう囁くと半兵衛の中心で僅かに熱を持つ肉棒へ手を伸ばした。
「い、やだ…!」
絡む腕を払いのけ逃げようともがく身体を抱き寄せて押さえ込む。武術に長けた半兵衛であったがこの三日間で体力は削ぎ落とされ、抵抗する力も女子のようにか弱いもので押さえ込むのは容易だった。熱を持つ半兵衛の肉棒を手で包み緩やかに扱えば反抗する身体からは力が抜け薄い唇から熱い吐息が漏れる。
「あっ……は、ぁ…っ」
白い身体に再び汗が伝い、手の中の肉棒が硬く張り詰める。赤みを帯びる耳に舌を這わせ輪郭と穴を舐り上げれば、腕の中の身体が跳ね甲高い声が上がった。
「いあっ…あ、やだっ!」
耳元で響く水音と粘着質な感触に鳥肌が立つ。つま先をぴんと伸ばして震えるしなやかな脚は本人の意思と関係なく開かれ、より強い刺激を中心に求めていた。それに勘付いて龍興は肉棒を扱う手に力を込め動きを早くする。硬い竿を掴み上下に擦り上げると半兵衛の身体が徐々に硬直し始めた。
「あっ…あっいあっ…!」
「ほら、遠慮すんな。出しちまえ」
「はあっ、…あっ…んっ…あぁぁぁっ!」
遠慮なく与えられる刺激に呆気なく半兵衛は達してしまった。身体を震わせながら数回白濁を吐き出すと、硬直した身体から力が抜けくたりと龍興に寄り掛かる。三日間に及ぶ行為のせいで吐き出された白濁は極少量のものであった。だが息の上がった半兵衛を休ませることもなく、龍興は白濁に汚れた手で達したばかりの肉棒を再び扱い始めた。
「あっ待っ…っん」
「足りねぇな…」
「いや、だっ…なんで…あっあぁっ…!」
強過ぎる刺激に半兵衛は涙を浮かべて鳴いた。下半身を駆け巡る刺激は快感といえるほど甘いものではなく、心のどこかに恐怖すら感じてしまうほど強く激しいものだった。達したばかりの肉棒も硬さを取り戻し、先端から先走りがだらだらと溢れ龍興の行為を助けた。
「いぁっ、ああぁっ…あ、やっあ…ひああっ」
半兵衛の口から出る言葉はもはや悲鳴であった。髪を振り乱し刺激から逃げようと泣き叫ぶ半兵衛の姿に龍興はうっとりとした。いつも冷静で真面目で冗談一つ言わず淡々と喋るこの歳上の家臣をいつかこの手で鳴かせてやりたい、表情一つ変えない顔を乱れさせてやりたいと龍興はいつも思っていた。それが今、叶ったのだ。
「あっああっ…も、やだぁっ…は、ああっ」
「あー、良い声だなぁ」
「や、だぁっ…もう出な…いっ出ないってばぁっ…」
「そうかそうか、頑張ってみな」
「やだっ…やだやだっ…んあぁぁぁぁぁあっ!」
甲高い悲鳴を上げて半兵衛の身体が弓のように仰け反った。びくびくと全身を激しく痙攣させ、言葉も発せず口をぱくぱくと開閉し、そしてその白い身体はぐらいと揺れ龍興の胸の中へ倒れ込んだ。白濁を吐き出すことなく達した肉棒から手を離し倒れる半兵衛の身体を支え抱き締めた。
「なぁ半兵衛、今の最高に良い声だったぜ」
「……」
うっとりとした声で囁くが腕の中からの返事はない。絶頂とともに半兵衛は気を失ってしまっていたのだ。まだ熱い身体に手を這わせると薄い唇から小さく声が漏れる。それを見る龍興の瞳がぎらりと光った。力なく凭れ掛かる半兵衛の身体を寝具へ横たわらせ、白い両脚の間に身体を挟む。ぐいっと脚を持ち上げ後孔を露わにすれば未だに収まりきらなかった白濁がどろりと溢れ出ていた。くつくつと喉で笑いながら龍興はそこに熱くいきり勃つ己の肉棒を当てがう。
「ん…」
微かに長い睫毛が揺れたが起きる気配はない。失った意識を取り戻し困惑に目を開く半兵衛の顔はどのように歪むのか、それを想像しただけで龍興は興奮した。
「まだ寝るには早いぜ、半兵衛」
そう言いながら口元に笑みを浮かべ、龍興は己の肉棒を後孔へと突き立てた。そして、ほんの少し間を置いて龍興の部屋に再び悲鳴が響き渡るのであった。
*****
半兵衛が龍興の部屋から解放されたのはそれから二日程後。意識は失っていないものの、体力気力を完全に失いぼんやりとした目で横たわる半兵衛を実弟である重矩に運ばせようと龍興は部屋へと呼び付けた。そして兄の無残な姿を目の当たりにし、屈辱と悔しさで歯を食い縛り睨みつけてくる重矩を龍興は鼻で笑った。
「兄…さん…」
震える拳を握り込み、重矩は半兵衛の介抱に努めた。裸で横たわる半兵衛に新しい着流しを着せ、ふらつく脚を支えてながらなんとか立たせる。
「兄さん…さぁ、行きましょう」
心身ともに疲労しているのは重矩も分かっていたが、こんな部屋にいつまでも兄を居座らせたくはなかった。少し強引に身体を引き、早々に部屋から立ち去ろうと半兵衛を歩かせた。
「重矩」
「…はい」
「半兵衛は頭も身体も良い『自慢』の兄上だな」
「…」
半兵衛に肩を貸しながら怒りを抑え込もうと震える重矩の背中に嫌味ったらしく龍興が言い放つ。その言葉に振り返ることもなく「失礼致します」と重矩は一言呟き半兵衛と共に部屋を出た。
「う…っ…ぐすっ」
竹中家の家臣を待たせている部屋に向かう廊下で、ついに重矩は泣き出してしまった。決して忠誠を誓っているわけでもない主に身内を酷く扱われ、それでも反抗する力が己にはないことが重矩は悔しかった。だがその泣き顔を兄には見せまいと顔をそらして、声を出すまいと必死に歯を食いしばる。その気持ちを察して半兵衛は決して弟の顔を見ようとはしなかった。そしていつもより少し掠れた声で、優しく、穏やかに、小さな子供をなだめるように囁いた。
「重矩」
「…は、い」
「今から言うことをよくお聞き」
半兵衛が口元に手を添え重矩の耳元でひそひそと囁く。半兵衛が言い終わる前に「え!?」と重矩は驚愕の声を上げ、それまで必死に泣き顔を隠していたことなど忘れ思わず半兵衛の顔を見た。その時見た兄の顔は先程まで部屋で横たわっていた者と同じ人間と思えないほど凛々しく、そして逞しく笑っていた。
その数日後、稲葉山城が僅か数十人の手勢で落とされたという驚きの知らせが日の本中に駆け巡った。
end
半兵衛様は転んでもただでは起きないお方。本当は蛇は交尾を始めると何日間もヤリっぱなしだとかいう話を聞いて、これは龍興様の出番だと思い立って書き始めました。斎藤家は絶倫家系のはず。
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