今あたしは上下グレーのスウェットのまま、さっきまで寝ていたベッドの上に正座させられている。目の前には着替えて社長イスに座るディーノ。周りにはその部下たちがあたしを睨んでいて。とりあえず、まぁなんと言うか、怖いです。

しかも驚くことに何故かあたし体が縮んでいたのです!コ●ンじゃないけどさ、この中学生体系ってやっぱりトリップしてきたオマケというのかなんというのか。

「お嬢ちゃん、もう一回聞くぞ?」

そんなことを考えてるあたしの目の前でパラパラと資料をめくりながらロマーリオは言った。っつかその資料なんですか?

「名前は名字名前であってるな?」
「はい」
「まぁ顔付き、名前からして日本人なんだろーけど…」
「はい、まぁ」
「お嬢ちゃん、嘘つくんじゃねーぞ?」

急にロマーリオの顔が怖くなった。

「どこのモンだ?」
「え?」
「惚けんなよ?どこのファミリーのモンだ?」

え?ちょっと待ってちょっと待って?あたし疑われてる?そりゃだって仕方ないかもしれないけど!いくらなんでもそりゃ酷いんじゃないの!?

「あたしさっき言いませんでした?ファミリーとか入ってなければフリーの殺し屋でもマフィアでもありませんって!」
「冗談キツイぜ。そう油断させてボスの命を狙おうってか?」
「だから違います!ディーノの命なんか狙ってどーすんの!あたしになんのメリットもないって!」
「そう言われてもお嬢ちゃんが敵じゃないって証拠ねーだろ?」
「う、そりゃ、ないですけど…」

でもでも!あたしはホントのことしか言ってない!嘘なんてついてないのに!どうやったら信じてもらえるの?わかんないよ!

「…ぅっ…」

泣きたくなんかないのに。泣いたって何も変わらないのに。
伝えようがない悔しさが涙になって出てくる始末。結局泣くことでしかできない自分にも腹が立つ。

「あーあ、泣いちまった。ボス、どーします?」
「うーん…(嘘ついてるよーには見えねーんだけどなぁ)」
「っ…どーやったら、信じて、もらえますか?」
「え?」
「あたしが嘘言ってると思うなら、撃ってください」

Trust me!

「な、に、言ってんだ?正気か?」
「至って正気です」

あたしの一声で周りにいた部下は一斉に標準をあたしに定める。う…やっぱりちょっと怖いかも。

正気なのは正気なんだけど恐怖がないわけじゃない。銃を向けられるなんて初体験だし、しかもあれ本物なんでしょ?引き金を引いたら本当に弾が出てくるんでしょう?ああダメだ。手が汗ばんできた…。

「ちょ、お前ら!待てって!」
「し、しかしボス!」
「…そこの人」

それでもあたしの体は脳とは関係なく動いていて。あたしは一番近くにいた人に近付き、構えてるピストルを自分で心臓のとこへ固定させた。

「あたしが嘘、言ってると思うなら、あたしの目を見て打ち抜いてください」
「ひっ…あっ…」
「おい!待て!やめろ!」
「目ぇ逸らしたら、許さないんだからね」
「あ…ぅわっ…!ああぁああぁぁ!!」
「バカ!待て!やめ…!」

─ドォン

ちくしょー、コイツ、普通撃つか?いってー!半端なくいてー!ちょ、ホント泣きそう、ってか生理的に涙が。あ、倒れる。

(倒れるときディーノの声が聞こえた気がした)

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