さて、今日は掃除をしよう
掃除自体は毎日じゃないがそれなりにしているのだが今日はいつもと違う
紫原君と氷室君の部屋の掃除だ
見られたくないものは隠しておいてくれれば掃除はすると告げておいたが
今日ついに部屋も掃除して欲しいと言われたのだ
さて、まずは紫原君の部屋だ
予想通りと言うか
転がるお菓子の袋以外はあまり生活感を感じられない
シンプルな部屋だった
そういえばそもそも紫原君は大学が近いからと転がり込んできたらしいから最低限の荷物しかないのかもしれない
彼のサイズに合わせてか
通常より大きなサイズのベッドを見て果たしてこれは紫原君の家具なのか、氷室君のお節介なのか気にもなったが
とりあえず掃除を始めた
物自体が少ないし、そんなにかからないだろう
ベッドのシーツとかも洗濯するかなと
布団をめくって
思わず固まった
エロ本だ
(隠しておけよ…!)
見られたくないものは隠しておけと言ったのに…!
いや、つまりこれは彼にとっては見られても良いものなのか?
(しかも何冊かあるし…)
何冊かのぞくとモデルはすらりとした女性が多かった
彼は身長が高いし同じように身長が高い女性が好みなのだろうか
あの身長だから同じように高身長じゃないと色々不具合が起きそうだしその方が合理的か
そう自分を納得させ
掃除を再開した
(ゴミ箱は触らないでおこ…)
こんな物をみた後では
ゴミ箱を触れるのは少しばかり気まずかった
そして悩んだ結果
とりあえずエロ本は重ねて布団の上に置いておく事にした