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「状況はよく分からないのですが…ひとまずここから出るのを手伝ってくれませんか?」

「これでも手伝ったんだよ?
咄嗟に顔までは掘ったからその綺麗な顔に泥はつかずに済んだでしょ?」

「…そういうのは良いですから…そうですね、土も柔らかいみたいなので引っ張ってください」


偶然に出来てしまった復活液で、彼女は奇跡的に復活したもののその半身は埋まってる

咄嗟に顔まで掘らなければ彼女は目覚めたら土の中
そのまま窒息の可能性もあったかと思うとほんの少しだけ背筋が震える

その手を掴み、力の限り引っ張ると意外にも簡単に脱出出来た


「…ふぅ、助かりました
で、早々で申し訳ないのですが現状の説明をお願いしても良いですか?」


体の土を払いながら、彼女はそう言いのける


「いやージーマーで逞しいね君…
でもひとまずさ」

「はい、なんでしょう?」

「服着た方が良いと思うんだよね」

「服が無いんだから仕方ないじゃないですか
それに全裸でもすぐ死ぬ訳ではないですし」


ラッキースケベなのかもしれないけれど

ここまで堂々とされると人間あまり興奮もしないのだと思った
(むしろ俺の方がなんだか恥ずかしい)