▼経済DVの続き
もうちょっとでまとまりそうなんですが先にできているところを。
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君が外に出た日から、約一ヶ月ほどが経過した。
無闇に触る回数を減らし、行為の回数を減らし、どうしても触りたくて仕方がない時は事前に聞くことにも、だいぶ慣れてきた。
どのように対策したかというと、まず君が近くにいるとどうしても触りたくなってしまうので、近くにいるのを極力避けるようにした。出勤日はすすんで残業や研修に出向いて遅くに帰るようにし、寝る時は君のいる方を向かないようにした。休日は不自然ではない程度に距離をおいて、君が家事で手が離せない時、僕は一人で寝室に篭って、君が着ていた服の匂いで抜くことを覚えた。これなら、本人がいなくても君の匂いを堪能できるから迷惑がかかることはないし、許可をとらなくても自分がまとめて洗濯すれば見つかることはない。
「今日も遅いの?」
「ああ、先輩方の業務を手伝ってくる」
本当は、もっと君本人を触りたいし、行為の回数だって前と同じくらい……いや、溜まっているからもっとしたいくらいだけど、君のためだ。触れるのを最低限にすることが、今の僕にできることなのだから。
「…………」
「…どうかしたのか?」
「え?…あ、いや、なんでもない。夕飯も外、だよね」
「ああ、先に寝ててくれ」
しかし、最近の君は少しぼんやりとしているというか、何かを考え込んでいるような表情をするようになった。君の負担になることを極力避けるようにしているのだから、本来なら楽ができて助かっているはずなのだが、それ以外の悩み事があるのだろうか。帰ったら少しだけ、話せるだろうか。とはいえ、遅くなることは決まっているので望みは薄そうだ。
◇
「……ただいま」
玄関の扉を開くと、真っ暗な廊下。奥の部屋から光は見えない。随分と遅くなってしまったので無理もないが、君と話すことはできないようだ。
乱雑に服を脱いで、一人でシャワーを浴びる。思えば、帰る時間をずらしたことで、君と一緒にバスルームに入ることもなくなっていた。お互いの身体に触れて、その最後まですることだって何度もあった。もう一人で洗うことが当たり前というくらいなのに、この場所に一人でいることを自覚する度に妙に寂しく感じるのはなぜだろう。
「……あれ?」
タオルで髪を拭きながら部屋に戻ると、
2020/07/08