それはメラです


「ヌメたくん。それでは我々の作戦を説明します」
「メリャ!」
「君に出す指示を暗号化するのです」
「メリャ!」
「その暗号には君の鳴き声を使いましょう」
「メリャ!」

「ここまでわかりましたか?」
「メリャ!」
「…ドラ●エで炎を出す呪文は?」
「メリャ!」
「正解です。うん、通じてないな」
「メリャ!」

「まあいっか。とりあえず技のチェックをしましょう」
「メリャ!」
「いいお返事ですね〜。んじゃ何かやってみて?」
「メリャ!」

「……」
「……」
「……」
「…?」
「うん、通じてないな」

「仕方ないですね、本に頼りましょう。この腹立つ本に」
「ンメラ?」
「えーっと、ヌメラの技は…よし。ヌメた、たいあたり!」
「!ヌメーア!」

「わっ、ほんとに出せた!すごいすごい!」
「メリャ!」
「(でもなんか見るからに柔い体当たりだな…)」
「ンヌ゛ー!」
「(やる気になってるしそこは触れないでおこう)」

「ヌメたは結構技覚えてるんだね〜!すごいね〜!」
「メンラ♪ヌメラ♪」
「ご褒美においしい草あげちゃう!」
「ンメーメ♪」
「それじゃ鳴き声に置き換えてと…ヌメた、これ覚えるんだよ?」
「メリャ!」

「よし、いざ!ヌメた、ンメア!」
「?」
「…ンメァ!」
「?」
「…ンメーア!」
「!メリャ!」
「そうそう!これ、まもるの指示だからね!」
「メリャ!」

「もいっちょ…ンミェーア!」
「?」
「ごめん噛んだ」
「ヌーメー」

「…これ、あたしの方が大変だな」


とある日のブリーフィングにて。

2020.11.25