ハッピークリスマスイヴ デリバリー編おまけ


「サイトウ。ナナシを帰すんだ」
「ナナシは私と一緒にいたいそうです」
「そうですそうです」

「ナナシ。帰ってこないと、サンタさんからプレゼントをもらえないぞ」
「そんな脅し使います?ダンデさんあたしを幾つだと思ってんですか…」
「ナナシはサンタさんよりも私がいいそうです」
「なにっ!?」
「(でも正直プレゼント欲しさあるー)」

「ねえダンデさん。一日だけ、今日だけです。ダメ?」
「ダメだ。イヴのお泊まりなんて許可しないぜ」
「(即答だよ!)」
「これは手強いですね」

「それに、急なお泊まりはサイトウのご家族にも悪いだろう」
「私の家なら大丈夫です。ナナシのことも知っていますから、歓迎します」
「…準備だってしてないだろう」
「服なら借りられますし、下着はお風呂の時に手洗いすれば、次の日に…」

「待て。風呂から出た後どうするんだ」
「え?何もつけませんけど。だって寝るだけだし」
「下着を何もつけずに!?ナナシ、いくらなんでも大胆すぎるぜ…」
「私はどなたかと違って、ナナシが大胆でも襲ったりしませんからご心配なく」
「(あたし何の話してたんだっけ)」

「とにかく、許可は出さない。早く帰ってくるんだ」
「ええー…」
「ナナシは可哀想ですね。厳しい保護者の元にいて」
「そうなんですー保護者さん厳しいんですー」
「……」
「(喰らえ!女子特有のひどいよね〜攻撃!)」

「そうか。どうしても無断外泊するんだな?なら俺は警察に捜索願を」
「今すぐ帰ります」

「予想以上に手強いですね」
「法律を味方につけるというやり方を知って以来、誰も太刀打ちできず…」
「バトル同様、本当に容赦のない人ですね。仕方ありません、今日の代わりに来月キャンプをしましょう」
「わーい。サイトウさんのテントにお泊まりする〜」

2020.11.29