イモジャージ


「この恰好ちょう萎える」
「なにが?」
「ダサいからテンション下がるの」
「ええ…」

「そんなにダサいか?」
「ダサいよ。イモジャージじゃん」
「いも?」
「ブサイクってこと」
「別にそんなことないと思うんだぞ…」

「えーホップってこういう服着てる女の子が好きなの?」
「そ、そんなこと一言も言ってないぞ!」
「やっぱり違うじゃん。あーあ、激萎えマックス」
「そんなに?」
「女の子はいつでもかわいいを身に纏いたい生き物なのっ」
「ふーん」

「下着も黒一色のかわいくないやつだし」
「!?」
「あれ?想像した?もしかして想像しちゃった?」
「女の子がそういうこと言うなよ!」
「(顔赤くしちゃって、かっわい〜)」

「ナナシちゃん、この服はどうだい?」
「あ、おばさん。どうしたんですか?このヒトカゲTシャツ」
「上の子が小さい頃使ってたものなんだけどね」
「へえ〜そのハーフパンツも?」
「そう。ホップもサイズが合わないんだけど、女の子ならどうかと思って」
「全然いける気がする!借ります!」

「なんで兄貴の服…」
「だってダンデはもう着られないじゃないか」
「……」
「おばさん、やっぱりズボンはちょっと大きかった〜」
「!?なんで履かないで出てくるんだよ!」
「裾でギリ見えないからへーきへーき」
「あらまあ」


とある日のリビングにて。


2020.10.03