@長編Through The Glass #11
「はい」
「受付です。オリーブさんより、書類はどうなっているかとご伝言が」
「(しまった、寝ていて着信に気付かなかったのか)わかった、こちらから折り返す」
「すぐに仕事を終わらせるから、もう少し待っていてくれ」
「はーい」
「……」
カリカリ
「……」
カリカリ
「……(あんな夢を見た後だから…いや、集中しろ!)」
「(あたしいるから気まずそうだな)あのーダンデさん」
「な、なんだ!?」
「(驚きすぎ)1階にギフトショップありましたよね?見て来てもいいですか」
「あ、ああ、もちろんだ。ただし外には出ないでくれ」
「はーい」
◆ショップ
「(品揃え豊富!ただしお値段は高い!)」
「おじょうちゃん、何かお探しかい」
「お土産買おうかなーって。オススメありますか?」
「そうだね〜これとこれは…」
◆執務室
「ではよろしくお願いします」
ピッ
「やっと終わったぜ。しかし戻って来ないな」
『おじょうさん可愛いね〜』
『ほんとですか?嬉しい!』
『好きな物買ってあげるからついて来なよ』
『はーい』
「(まさか誘拐か!?)」 ※個人の妄想です
「知らない人について行くんじゃないぞ!!!」
ダッ
◆ショップ
「…っていうことがあって」
「わーお。凄い武勇伝ですね」
「だろう?他にはそうだなあ」
「(この調子でおだてて値引きしてもらお)」
ガシッ
「ハァ、ハァ…無事か…」
「あらダンデさん(なんでこの人めっちゃ息切れしてるの)」
「キミ、チャンピオンと知り合いなの!?」
「知り合いというか」
「俺、は、彼女の、保護者だっ」
「(そうなんだ)」
「いやー驚いた!それじゃ色々買ってってよ!」
「(ディスカウント作戦失敗)えーっと」
「先、に、カフェへ、行くぞ」
「(急だな…でも汗かいてるし)そうですね。おじさん、また後で」
「待ってるよ!カフェはあっちのエレベーターから行けるからね」
「はーい」
テクテクテク ピッ
「ダンデさん大丈夫ですか」
「っ、キミに、っ言っておきたい、事が、ある」
「呼吸整ってからでいいですよ」
「ダメだっ!今、伝えて、おかないと…」
「(えっなんかシリアスなやつなの)わかりました、何でしょう」
「っ知らない人に!ついて行くんじゃない!」
「ええ………」
とある日のローズタワーにて。