コードネーム:エラー


@長編Through The Glass #12後日

「突然の連絡ご容赦くださいね。なにせ急ぎなものですから」
「とんでもない、博士の研究によってガラルは支えられているのです。いつでも歓迎しますよ」
「お気遣い感謝しますわ。それで早速なのですけれど―――」



「ねがいぼしのエネルギーが?」
「ええ。お昼頃、彼女が持って来た時には異常がなかったのに」
「ほう……」
「流星群の騒ぎがありましたでしょ。あの時、ワイルドエリアで拾ったと言っていましたから」
「……」

「あの大量に降ったねがいぼしは、やはり普段私たちが手にするものと少し違うのかもしれませんね」
「彼女はあの夜、ワイルドエリアにいたんですか」
「ええ。あなたとお会いになった後、ダンデとキャンプをしていたそうよ」
「……」

「ローズ委員長?」
「いやはや、おかしなことがあるものですねえ。ご安心ください博士、新しいダイマックスバンドを手配しますよ」
「助かりますわ。どうぞよろしくお願いします」
「必ず間に合うように送りますとも。到着日はまた追ってお知らせしますので、ええ、また……」



「オリーブくん、聞いていたね?最速で特別なダイマックスバンドを用意してくれたまえ」


「彼女専用の “ 特 別 な ” ダイマックスバンド、だ」



とある日のホットラインにて。

2021.12.10