緊縛

2018/08/02

たくこん
ガンガンと反響して増幅し続ける頭痛で、一二三紺は目が覚めた。そして、ここは自室ではない、ということを瞬時に察知した。硬い床、かすかに湿っている。
辺りを見回すには暗く、集中して見ることすらかなわないほどに頭痛が酷いので、候補をあげることも、記憶をたどって思い出すことも厭わしい。挙手する形で投げ出された右腕に痺れを感じ、下ろそうとすると手首に引っ掛かりを覚えて目玉を転がし首を傾げた。途端に眩暈に襲われ、横たわっていると分かっていても天と地がぐるぐると不安定に入れ替わるような浮遊感を覚える。
舌打ちをしてから、数十秒か、あるいは数分待って、あらためて視線をさまよわせた。薄目で見た己の手首はガッチリと「なにか」で縛り付けられている。

 
homo 
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