【「余命365日の恋」by 創作のお題を決めましょう】
近年のインディーズ小説の流行りらしい。巻き戻し、転生、やり直し、タイムリープ、タイムトラベル。それらはどれも幻想的で、ドラマチックな恋を演出する。「未来を識っているからこそ自分が本当に欲しい未来を探していく」という様は誰しも平等に与えられた“人生”という展開が読めない物語において、憧れや焦燥を抱かせるものなのだろう。故に不朽のテーマとしてそのような物語はあるのだと思う。
だから“当事者”として意地悪を言いたくなるのだ。
「実際に未来を識っていれば、そうは思わないんじゃないかな」
なんて。
元々私は彼女がそばにいない日々が終わることを指折り数える卑しい男だった。彼女がどこかで元気で笑顔でいてくれればそれでいいと願いながらも、その実「彼女が私のそばにいてくれますように」と願い続けた。
私が指折り数えたのだから“未来”という制限の方が私から彼女を引き離すよう、時が進んでいくこともまた自然なことである。
「私今年でもう二十歳なんですね〜何気に早いな〜、人生……」
そう他愛ないことを呟く君に「そうだね、なんだか長かったようで本当にあっという間だ」と何度も頭の中で練習した言葉を伝える。
君は知らないだろう、目の前にいる男が何を考えているかなんて、どれだけ自分勝手かだなんて。
もう、長く見積もってもあと一年しかないのだと俯いているのかなんて。
近年のインディーズ小説の流行りらしい。巻き戻し、転生、やり直し、タイムリープ、タイムトラベル。それらはどれも幻想的で、ドラマチックな恋を演出する。「未来を識っているからこそ自分が本当に欲しい未来を探していく」という様は誰しも平等に与えられた“人生”という展開が読めない物語において、憧れや焦燥を抱かせるものなのだろう。故に不朽のテーマとしてそのような物語はあるのだと思う。
だから“当事者”として意地悪を言いたくなるのだ。
「実際に未来を識っていれば、そうは思わないんじゃないかな」
なんて。
元々私は彼女がそばにいない日々が終わることを指折り数える卑しい男だった。彼女がどこかで元気で笑顔でいてくれればそれでいいと願いながらも、その実「彼女が私のそばにいてくれますように」と願い続けた。
私が指折り数えたのだから“未来”という制限の方が私から彼女を引き離すよう、時が進んでいくこともまた自然なことである。
「私今年でもう二十歳なんですね〜何気に早いな〜、人生……」
そう他愛ないことを呟く君に「そうだね、なんだか長かったようで本当にあっという間だ」と何度も頭の中で練習した言葉を伝える。
君は知らないだろう、目の前にいる男が何を考えているかなんて、どれだけ自分勝手かだなんて。
もう、長く見積もってもあと一年しかないのだと俯いているのかなんて。
2022/06/28