ついろぐ!
2021/05/30
同じクラスの犬飼君に片想いしてる女の子。明るくて誰とでも話せる犬君の事をただ見てるだけで幸せな日々。友達に「今日ぼ〜た〜で疲れてたのか少しうたた寝してた!」「食堂でパン買ってた」と話すだけで楽しくて、アイドルのような扱いでこのまま卒業まで行くんだろうなと思っていた。
実はぼ〜だ〜にも所属してるけど、入隊時からパッとしない実力だし、自分のこといる事も知らないだろうなぁと思ってた。こっそり二宮隊のランク戦は毎回見に行ってたが、犬飼君とはボーダー内でも話したことはない。モブとしてそっと見て過ごしていた。
移動教室からの帰り、前方には珍しく犬飼君一人きり。ラッキーと思いながら後ろ姿を見ていたら急に振り返ってこちらを見てきた。ドキッとして慌てて目線を逸らそうと思うけど、目が合ってしまって、にっこり笑われた。ファンサだ!すごい!と顔を赤くしてこれでしばらく生きていける〜と思っていたら、
犬飼君は立ち止まって、自分を待ってくれているようだった。え、私?と後ろを見ても誰もいなくて戸惑っていると、こちらに歩いてきて「○○さん今日ボーダー行く?」と声をかけられる。名前、え、ボーダーに所属してるの知ってるんだ。と色々驚いて言葉が出ない。犬飼君はこちらの反応を楽しんでいる。
「今日おれ、夜ランク戦なんだけど、また見にきてくれる?」と顔を覗き込まれて「え、あ、う、うん」と返事をすると「ありがと、またね」と先に歩いて犬飼君は教室に入って行ってしまった。驚きの連続で落ち着いた頃に、「また」見に…見に行ってる事もバレてる!と冷や汗かく女の子。