「ねぇあなた、あなたはダンブルドアの何なの?」

その場にいた生徒は、随分直球な質問をする少女に驚いていた。

「何とは?」

皿に盛った魚のパイ包み焼きを食べるでもなくつついていたルルは、横からかけられた言葉に一拍置いて返事をした。
栗色のふわふわとした髪の少女が、生真面目な表情でこちらを見ていた。

「あなたのファミリーネーム、ダンブルドア校長と同じよね。血縁関係者なの?」

その眼差しは、好奇心や野次馬心というよりは、自分に知らないことがあるのが許せない、と言った瞳だった。
力強いな、と思ってしまう。

「別に・・・」

言いかけて、向かいのハリーもフォークを止めてこちらを見ているのに気がついた。

「血縁関係はない。ただの後見人だ」
「後見人?」
「私は、身寄りがないから。ホグワーツに通うのに、名字がないのは体裁が悪いのじゃないかと言われてな、それだけだ」

質問してきていたのは隣に腰掛けた栗色の髪の少女だったが、ルルはハリーの方を向いて喋っていた。

「無神経なこと聞いて、ごめんなさい」

それを怒っていると取ったのか、少女が謝ってきた。

「別に。本当のことだからいい」
「私、ハーマイオニー・グレンジャー」
「ルルだ」

名前を言われたので、改めて横を見た。しっかりと、その意志の強そうな顔立ちを見つめる。

「よろしくね」
「ああ」

ふわふわと揺れる少女の髪を好ましいな、と思う。そして自己紹介をされた手前、しっかりと顔を覚えようと思った。
それから彼女、ハーマイオニーは、上級生の男の子と何やら難しい話を始め、ルルは元のように皿の上の料理をつつき始めた。
つつきながら、向かいに座ったハリーが他の生徒と話すのを、じっと見つめていた。






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