「まもるべきソラ」の設定について

短編「まもるべきソラ」より

海軍→海上自衛隊特殊部隊。提督と呼ばれる適合者が所属する。深海棲艦との戦いを有利にするためにも制空権が確保された状態の戦場を望み、空軍の設置に賛成。男性比率が高い。

陸軍→陸上自衛隊特殊部隊。審神者と呼ばれる適合者が所属する。正確には2205年の歴史修正主義者対策本部からの派遣。対地の航空戦力を望み、空軍の設置に賛成。女性比率がやや高い。

空軍→航空自衛隊特殊部隊。司令塔と呼ばれる適合者が所属する。陸海軍の支援を主とするため中々対等に扱われない。どちらかといえば海軍の方が関係性が深い。女性が増えつつある。

機士→他軍における艦娘や刀剣男士にあたる存在。旧陸海軍に所属した戦闘機達が一人の人間として自我と肉体を得た存在。何百何千という同じ名を持つ機体の記憶とそれに乗り込んだすべての兵士達の意志を内包し、その上で性格や思考、信念などを定める。容姿については特に法則はないようだ。出撃の際は一人につき小隊が結成され、六人をまとまりとして隊を編成する。小隊の殲滅をもって「撃墜」となり、即ち機士の死である。

フライトリーダー→秘書艦や近侍にあたる機士。第一部隊の隊長でもある。

松田陣平→川崎 キ45改二式複座戦闘機「屠竜」。爆発物処理してるくらいだし陸軍の機体がいいなー、ってことで決まりました。軽爆撃機としての評価は高かったが戦闘機としての評価は芳しくなかった辺りが、爆発物処理班ではエースだったけど一課では厄介者扱いされてた松田さんらしいなと。撃墜ボイスの元ネタを佐藤さんへのメールか萩原さん宛ての言葉にするかで迷う。

萩原研二→川崎 キ100五式戦闘機。陸軍所属、「屠竜」と同じ川崎うまれの戦闘機を探していたら見つかりました。こちらは運動性能、頑丈さ、エンジンの信頼性から戦闘機として高い評価を受けていました。しかし初飛行が終戦の半年程前と活躍期間が非常に短く、若くして亡くなった萩原さんぽいかなと。本土防空のため、屠竜と共に活躍した機体です。できれば通称持ちの機体にしたかった。

スコッチ→川西 紫電。零戦と同じ海軍の機体、かつ初機士として登場させる為できるだけ伸び代のある戦闘機を探しました。良好な空戦性能を持ち、紫電改とよばれた二一型は米軍とも互角以上の戦いをしたということで、この機体にしました。零戦と真反対の性能を持つ三菱「雷電」でも良かったかな。撃墜ボイスの元ネタが降谷さんへの最期のメールだったら私が泣く。

伊達航→空技廠 銀河。体の大きそうな伊達さんは大型機の方が良いと思い、海軍主力であった一式陸攻と同等の航続力と爆装能力を持ちながら、零戦並の速度性能を発揮した「銀河」にしました。雷撃や急降下爆撃の他、派生型ではありますが夜間戦闘も可能でした。同期の中ではNo.2の実力を誇る伊達さんらしく、ハイスペックな機体を選んだつもりです。撃墜ボイスを伊達さんの最期の言葉にするには高木君も考えなくては…

降谷零→三菱 零式艦上戦闘機。世界的にも有名な戦闘機。このお話の元凶にして始まり。当時に倣って漢字読みにすれば「れい」ですが、海軍では英語読みしていたらしいので「ぜろ」も正解になると知って非常に滾りました。徹底した軽量化による驚異的な格闘戦性能、長大な航続力、機銃装備により様々な局面に対応可能なマルチ戦闘機。ドヤ顔で「特技は左捻り込み」って言って欲しい。


この世界線の場合、恐らく爆処組と伊達さんとスコッチさんは救済されています。原作通りだと夢主が過去に縋り付いているように見えてしまうので。

休日に屠竜と五式連れて買い出しに来たら丁度非番だった爆処組とうっかり遭遇、とかいうシナリオが見たい。
零戦が休日にたまたま見つけた喫茶店がポアロで、カウンターで優雅にコーヒー飲みながら読書してるんだけど、自分と瓜二つの人間が目の前にいて正直気が気じゃない安室さんと、変装の名人を知りすぎてて過剰に警戒するコナン君と、戦闘機としての意識が強いせいで自分の整った容姿にあまり興味がない零戦が、自分に集まる好奇と警戒の視線に全く気づかない話とか。零戦の回収にきた夢主が安室さんに気づいてうっかり吹き出すかもしれない。