Solicitation:1st game 2
さて。
Aチーム4人目であるが、5人目は千百合ともう決まっている。
ので。必然的に。
「プリッ。行くかの。」
「いけー!頑張れー!」
「「「・・・・・・」」」
「あり?皆どったの?おーえんは?」
「いや、なんというか・・・」
「彼奴応援要る?」
「寧ろ応援すると事態が大きくなる気がしてな。」
まあ、当てる当てない云々はこの際良い。
問題はゲームの方である。
おそらくこの場に居る中で、最も情け容赦の無い男が仁王であろう。
男子だからとか女子だからとか、キャラだとかキャラじゃないとか関係ない。
自分がゲームする時点で、自分は何かしらアクションせねばならないのだ。
それなら道連れは多いに越した事は無いとか、本気で思っている。
「良いね、行くぞw」
「いつでも来んしゃい。」
パシュ。
(さて、どこを狙うか・・・)
今空いているパネルは4枚。
紀伊梨の抜いた真ん中。
柳の抜いた右下隅。
桑原が抜いた1枚と、お題のクリアで1枚追加で抜いた2番3番。上と右上隅。
「・・・この辺か。」
1番パネルと、その下の4番パネル。
その2枚を隔てる枠の部分を狙った結果、仁王の返球は4番のパネルを貫いた。
「よっしゃー!やったー!」
「おー、落ちた落ちた。」
「良く落ちたな・・・」
「ああ。そろそろ抜けたパネルの方が多くなってくる頃だ。」
最後には千百合が控えている。
その為にも、本当は1番に当たって欲しかったが、まあ仕方がない。
「さて・・・お楽しみは此処からじゃ。」
「楽しそうねwご期待に応えまして、はいドンw」
【懺悔する】
「これは幸村君が当たったのと同じですね?」
「ああ。自分1人で完結するゲームだ。」
「仁王君としては、ちょっと残念だったりするんでしょうか・・・?」
「多分な。まあでもしょうがねえだろい。平和なのに当たっちまったって事で、」
「どうかな。」
「「「「え?」」」」
幸村の視線の先に居る仁王は、顎に手を添えて考え込んでいる。
日頃が日頃な仁王の事。
懺悔する事なんて無い、などという心配はまあ有り得ないが。
「・・・ううん、なんとも悩ましいナリ。」
「いっぱいおありのようでw」
「ああ。どれにしたもんかの。」
(・・・あまり面白いネタとは言えんが、取り敢えず様子見といくか。)
「そうじゃな、地区予選の時の話でもするぜよ。」
「ほうw」
「知らん奴も居るじゃろうから話すが、うちのテニス部は会場へ向かう前に一度学校で集まるんじゃ。軽くミーティングして、終わったら借りたバスで全員で移動する。」
「おー!遠足みたーい!」
「人数が多いからな。立海の運動部は、おそらく何処もバスが必須だ。」
「大会は午前から始まるき、シード校で多少遅くても大丈夫とは言え、朝はそこそこ早い。バスでうとうとする奴も出てくる。俺の周りも大体そうじゃった。」
「・・・・・・・」
「丸井君?どうしたのですか?」
「いや・・・」
「たるんどる!これから試合に赴くという時に、眠気に負けるなどーーー」
「うるさ。」
「なんだと?」
「私あんたのそういう所が気に入らないんだってば。行き帰りのバスで寝て何が悪いのよ、石頭が。」
「気合の問題だ!これから戦うという精神力が、」
「だから!」
「ま、まあまあ、千百合ちゃんも真田君もその当たりで、ね?ゲーム中ですし・・・」
「続けてええんか?」
「どうぞw」
「そうか。えー、それで俺の隣には丸井が居ったんじゃが、丸井も結構うつらうつらしててな。それでも頑張ってスマホを弄ってたんじゃが、睡魔に負けてその内電源を切らんまま寝落ちてもうたんじゃ。」
「おい、まさか・・・」
「ブン太?」
「それでな?スマホは精密機械じゃき、落としてもうたら一大事じゃと思うて「親切心で」鞄にしまおうとした時丁度開いてたLINE画面の返信がきてな、お母さんから弟2人抱き寄せながら凄く幸せそうに昼寝しとる丸井の寝顔「あーーーー!あーーーー!バカ!止めろい!バカ!」
焦りのあまり語彙力の低下が防げない丸井。
そうやって真っ赤な顔で慌てふためくから、余計に仁王には余裕が生まれてしまうのだが。
「桑原、抑えといてくれ。」
「俺かよ!?」
「妨害されて未クリア扱いにされたら困るぜよ。リーダーの為に尽力してくれるんじゃろ?」
「そうだけど・・・うう、悪い、ブン太!」
「おい、放せ!ジャッカル放せって、早く!」
「さーて、何処まで話したか・・・ああそうそう、それでその上に「止めろ!」弟2人にと思われる返信が「黙れ!」『今日は帰ったらおにーちゃんが遊んでやるからな』って、そりゃあもう可愛い言葉遣い「てめえ仁王後で覚えてろい!」
「新手のテロだね。」
「敵ながら気の毒としか言いようがないな。」
「しかしこちらのチームは、次に丸井君に出て頂く予定でしたからねえ。いやあ、困りました困りました・・・」
「柳生。実は少し、面白いと思ってないかい?」
「バレましたか?」
「へー!ブンブンってば良いおにーちゃーん!」
「ああ。居眠りは感心しないが、兄弟との仲が良好なのは良い事ではないか。何を騒ぐ事があるのだ?」
「ね!何がそんなに恥ずかしーんだろー?私のおとーとなんて、紀伊梨姉ちゃんが姉ちゃんなのが偶に恥ずかしいとか言うんだよー?」
「それはお前が悪いのだろう。」
「なんで!?」
「ねえ。」
「はい?」
「紫希まさか、抱きしめられながら添い寝されたりしてないわよね、まさかとは思うけど。」
「してませんよ!?何故そうなるんです!?」
「だって良く丸井の事面倒見が良いって言うじゃん?今話に出てきた弟みたいな可愛がり方されてないかと思って。」
「されてません、されてません!誰がそんな事するんですか!今の話は実弟だから通るんですよ、赤の他人には普通しませんから・・・!」
あっちこっちで阿鼻叫喚だが、発端の仁王は思いの外食いつきが良くてご満悦である。
「まあ、そんなわけでな。いや、「不幸な事故」とはいえ、人の携帯を無断で見てしまった事は良くなかったダニ、謝るぜよ。すまんな丸井。」
「ちっ・・・くしょお!ふざけんなよジャッカル!」
「俺かよ!?なんで俺なんだよ!いや、今回はちょっと非があるか?うん、いや?うん・・・?」
「俺そこで自分の非を考えるお前の事が好きだよw」
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